あ〜ぁ無念の敗退 赤谷川本谷 ~2022.8.20-21~

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山域:谷川岳
日程:2022.8.20-21
メンバー:レイザー、コッシー
行程:
8/20(土)  5:15登山口-7:45入渓点-13:00裏越ノセン
8/21(日)  5:30裏越ノセン-10:00入渓点-12:45登山口



来月の東北遠征に向け、コッシーが今回選んだのがここ、赤谷川本谷(滝登攀グレード3級、総合グレード中級) !(^^)!

登山口駐車場から入渓地点まで川沿いの一般登山道を歩くこと2.5h。
入渓地点に近づくにつれて道は悪くなり、一歩踏み外すと奈落の底へ…出だしから緊張します (^^;

今回は登攀要素が高いので、オニューのパドリングシューズ(ラバーソール)でアタック! (^^♪

スタートして間もなく、沢慣れした感のある後続パーティ(3人組)が来たので先を譲る。
リードの1人は空身、残り2人で3人分の荷物を背負う体制、3人だからできる技ですね (^^)

穏やかなゴーロ帯はあっという間に終わり、マワット下ノセン(20m、3級)が現れた!

<ルートa>左の岩を一段登り、トラバースして滝の左壁を登る
<ルートb>右岸を巻く

ここはルートaを選択、シューズの実力を試したかったこともあり、リードに手をあげる (^^)/

そこそこ傾斜があり、カムで支点作れそうなところは一箇所のみで緊張したが、フリクションは良く効き無事にクリア (^^♪

しかし余韻に浸ってい居る間もなく、すぐにマワットノセン(15m)が現れる (>_<)

<ルートa>右壁のバンドをトラバース、落ち口に向かって斜上、最後はスラブをフリクション効かせて登る
<ルートb>右岸を巻く

先行パーティは空身のリードのみがルートaを選択、ザックを背負った2人は右岸を巻いていた(何故?)、我々も右岸を巻くことに

そして現れたのが巨岩帯(約800m、その中に滝も数多くあり)! (>_<)

始めは「必殺、カギナワっ!」と巨岩に立ち向かい、テンション高かったコッシー

次第にテンションダウン、左を高巻くことに… (^^;
しかし高巻きルートも踏み跡は乏しく、藪漕ぎを強いられて体力消耗⤵

裏越ノセン(25m)が現れた頃には雨が降ってきて、二人ともヘロヘロ… (ToT)/~~~

<ルートa>右から取付き左斜上、上まで登ったら落ち口へクライムダウン、右岸に渡渉
<ルートb>右岸のルンゼから高巻く

ここで先行パーティが引き返してきた。
「滝の水量が多くて右岸に渡渉できず。右岸のルンゼは斜度があってこの雨では危険と判断」とのこと。

さて、我々はどうしようか。
既に13時を回っているので、明るいうちに下山は不可。
入渓ポイントまでにビバークできそうなところは無い。
かと言って、これ以上先に進む元気も無い。

コッシーリーダのジャッジは「ここでビバークしましょう」
砂利を整地してテント設営、14時から酒盛り開始 !(^^)!
日が暮れる前に、バタンキューで寝床に着く

翌朝は日の出とともに下山開始、沢下りは登りよりも緊張します。
巨岩帯からマワットノセン上まで高巻き、懸垂下降×5回で入渓地点へ無事に帰還 !(^^)!

<今回の収穫>
1.初の中級グレード沢行であったが、求められる総合レベルが想像より高い!中級で経験を多く積まないと上級は厳しいなあと実感。
2.焚火を期待してサツマイモを持参したが雨でNG⤵ やむなくボイルして食したが、予想外に美味かった!次回も持参しよっと。

コッシーリーダ、ありがとうございました!
なかなかハードな沢行でしたが、色々と勉強になりました (^^)/

@レイザー



 

今回の登山口は、初めて訪れる川古温泉。駐車場には7-8台停められるスペースがある。
早朝、準備をしていると、ヒルを発見!前回ヒツゴー沢の教訓を活かし、ヤマビルファイターを準備し、ソックスはヒルの侵入できない生地にした。結果は、前回より被害が減ったので、それなりに効果はあったと思われる(^^

登山口から入渓点までは約2時間半とアプローチが長く、しかも途中から登山道が荒れてきて何とも歩きづらい。徒渉ポイントで準備を整えていざ入渓!

少し行くと初めに現れる淵の向こうにマワット下ノセン(20m)が現れる。立派な滝で、かなりの迫力がある

ここで後から来た3人パーティーに先を譲る。
見るとリードは空身で、フォローの2名がザックを背負っている。確かにリードの空身は良いかも。
それを見て、空身で登ってザックを取りに戻って良いかレイさんに確認すると、「そんな心配は不要」とばかり、レイさんリードで左壁から乗り越えてくれた。
取り付いて見ると、高度感たっぷりでヌメリそうだが、それなりにホールドはある(^^

すぐにマワットノセン(15m)が現れる。直登の場合は右壁からとなるが、ここは左ルンゼから高巻いて、滝上に出る。

ここからが800mの巨岩帯となり、体力消耗すると事前情報にあったが、それは本当だった。家ほどもある巨岩がゴロゴロとあり、次々と出てくる滝はほとんど直登できず、何度も巻きを強いられる。

やっとのことで巨岩帯を抜けると、裏越ノセンが見えてくる。A滝〜F滝まであり確認できるのは最下部のF滝25m。そこで先行の3名パーティーが降りてくるではないか( ゚д゚)
話しを聞くと、F滝を越えた後にあまりの水量で右岸に移るのが危険&高巻きも急峻なため、ここで撤退するらしい。

ここまで予定より遅れており、体力も消耗気味。ここから核心となる裏越ノセン&ドウドウセンが続く事を考えると、無理にアタックするのは止めて、我々もここで撤退の判断とした。
このまま下山すると暗くなりそうだったので、少し時間は早いが、その場の限られたスペースを整地してビバーク、そのまま一夜を過ごした。

数年来、気になっていた赤谷川本谷は、ドウドウセンまでたどり着けず、上流にある癒し系の渓相を遡行できなかったのは、とても残念!
一緒にアタックしてくれたレイさんには、感謝しかありません!下山時の巨岩帯の巻きも想像以上に大変でしたし。

それにしても「沢は奥が深い!」
今後もスキルアップしていかなきゃ、との思いを新たにした沢旅となりました。

@コッシー

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