イチ推しライトアルパイン! 太刀岡山鋏岩左岩稜 ~2022.4.23~

dakekanba-admin

山域:奥秩父山塊
日程:2022.4.23
メンバー:osugi、レイザー
行程:
登山口駐車場(8:45)→左岩稜取付き(9:00)→終了点(15:00)→登山口駐車場(16:00)


今年立てた目標は、シン&ワイドクラック攻略 (^^)/
12月〜3月のクライミングオフシーズン中は、城ヶ崎にせっせと通い特訓。
そして今回、満を持して憧れの太刀岡山鋏岩左岩稜へosugiとアタック! (^^♪

登山口駐車場から見上げると、これから攀じる左岩稜とてっぺんの鋏岩がくっきりと望めます


駐車場から20分程歩くと取付きへ

本ルートは、フィンガー→ハンド→ワイドとクラック目白押し!

ラガーシャツに肘・膝・踝サポーターを装着、両手はバッチリテーピング


そしてクラッカー向けに開発されたこのシューズ! 装備にも気合入ってます (^^)/

<1P目(20m 5.9 NP、終:ハンガー2ヶ>レイザーリード
カンテ脇のフィンガークラックから始まり、一度テラスに乗る。
この出だしのフィンガーが核心。このピッチが一番汗かいた (>_<)

その後はハンド&フットジャムが気持ちよく決まるクラック、#3のカムは2つあった方が良い。

<2P目(20m 5.7 NP、終:立木&クラックで構築>レイザーリード
1P目終了点からはフィンガークラックしか見えないが、左にオフウィズスのワイドクラックがある


右手はフィンガー、左手はワイド中のフレークガバを掴みながら攀じるのだが、左足が上手く決まらないと苦戦する

<3P目(20m 5.8 NP+BP1ヶ、終:ハンガー2ヶ>レイザーリード
最初はキレイで快適なハンドクラック。
テラスに出ると目の前に体がスッポリ入るスクイーズチムニーが口を開いて待っている (゜o゜)


ザックはハーネスに吊るし、背中を押付けながら手の平と足裏でズリズリ這い上がっていくと、チムニー抜けた右手フェースにハンガーあり、スラブを攀じって終了点へ

この3ピッチで核心クラックは終わり。
ここからは眺望の開けた岩稜クライミングです! (^^♪

<4P目(20m Ⅲ BP)+5P目(40m 5.7 NP+BP、終:リングボルト3ヶ)>osugiリード
出だしスラブをちょろっと攀じって歩くと、左にクラック(5.7)、右にスラブ(5.5)あり。
osugi、ここは躊躇せずにクラックを選択!
初本チャン且つ初見のクラックリードを達成、おめでとう !(^^)!

<6P目(30m Ⅳ BP、終:リングボルト2ヶ)>レイザーリード
Theアルパイン!高度感のあるリッジを攀じります


眺望抜群の終了点テラスでランチ (^^♪

<7P目(40m Ⅲ+ BP+NP)+8P目(20m Ⅰ BP、終:木にスリング巻いて構築)>osugiリード
フォトジェニックで有名なリッジのあるピッチ、トラバース中はプロテクションが無いので絶対落ちれない (ToT)/~~~
60mロープだったので8P目とリンク、トポはⅠ級となっているがⅢ級位あるぞ!

<9P目(15m 5.8 BP+NP、終:ハンガー2ヶ)>レイザーリード
ラストはスラブのフェース。
出だしのピンが高く、ボルト間も離れているのでカムを併用しながら攀じる


ヤッター!鋏岩のてっぺん獲ったぞ !(^^)!

頂上のスペースが狭いので、お互いに会旗を広げて記念撮影♪


懸垂で8P目終了点へ下り、鋏岩の裏側を回り一般道と合流して下山。

<所感>
クラックはフィンガーからスクイズチムニーあり、スラブフェースあり、展望の良いリッジありと盛りだくさん !(^^)!
ライトアルパイン12景イチ推しの名ルートです! (^^♪

osugiさん、来年も一緒にアタックしましょう (^^)/

@レイザー


太刀岡山鋏岩左岩稜、憧れだったルートに今回もレイさんにご一緒して頂き行って参りました。

毎週の様に岩場に行っては練習を積み、城ヶ崎では擬似リードを繰り返し念願のベイビークラックをリードで完登出来た!!
天候にも恵まれ、正にクライミング日和。
最高のクライミング……になる筈でした(ToT)

メインのスクイズチムニーを含む難易度の高い奇数ピッチはレイさん、偶数は私と担当ピッチを決める。
駐車場正面に聳え立つ鋏岩が私達を待ち受けている。
取り付きまで数十分で到着、いよいよクライムオン

1Pレイさん フィンガーからハンドクラック、おニューのアンパラレルのシューズが岩に良く映える。
危なげなくカムを決め終了点へ、流石!

2P私 トポによるとグレードは5.7で凹角内のダブルクラック。
初見でのクラックのリードは初めてで不安だらけの中、登攀開始。
2/3程まで登った所で行き詰まった

0.75のカムを決め次は右手フィンガー、左足は凹角内のクラックにジャムを決めなければ体を上げられない。
決まらない、、焦りと不安で足が滑る。何度もジャムを繰り返すうちに腕はパンプ、足も震える。
顔を上げれば終了点はもう直ぐ、何とか登りたい…負のスパイラルが始まった。
〝レイさん、スミマセン。代わりに登ってください〟……無念のリタイヤ。

鋏岩山頂まであと7P、ここで折れてはイカン!
と、思っていたのですがこのピッチが後々までメンタルに影響を与え、その後はA0三昧、そしてクライミング人生初のゴボウ登攀……
不甲斐なさ過ぎるマルチピッチとなってしまいました

レイさんリードで鋏岩山頂へ!
新緑と里山の美しさに心奪われながらも、でも恥ずかしくて会旗を広げて映る事もできず。
半旗で〝来年はオールリードで登れる様に練習を重ねるぞ!〟と心に誓ったほろ苦いマルチピッチでした

クライミングのグレードを上げる事は安全マージンの幅を増やす意味でもあり、アルパインにおけるリスクヘッジでもあると痛感しました。
練習あるのみ!!

@osugi