山域:八ヶ岳
日程:2022.1.8-10
メンバー:Qちゃん、レイザー、コッシー
行程:
<1月8日>
コッシー号で美濃戸口(8:00)→赤岳鉱泉(12:00)→ジョウゴ沢F5(15:00)→赤岳鉱泉
<1月9日>
赤岳鉱泉(6:30)→赤岳主稜CS取付き(9:00)→赤岳山頂(13:30)→赤岳鉱泉
<1月10日>
赤岳鉱泉(7:00)→峰ノ松目沢F1(8:00)→峰ノ松目沢F5(14:00)→美濃戸口
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1月3連休の八ヶ岳山行は幾度も経験しているが、3日連チャンで快晴に恵まれたのは初めて !(^^)!
<Day1>
美濃戸口から赤岳鉱泉へ。
コッシーの足取りが重い、お酒どれだけ持ってきたのだろう?
尋ねるとワインボトル3本+焼酎1本であった、、、どれだけ飲兵衛なんだ! (*_*)
アイスキャンディーを横目にテント設営、ジョウゴ沢へ (^^♪
F1は氷が厚くて階段状になっているところを選び、フリー(ロープ無し)で
遠目に立派なF2が現れた! しかも貸し切り !(^^)!
ここで記念すべく初リード !(^^)!
アイススクリュー2本で支点構築、そしてスタンディングアックスビレイ (^^♪
F3は5mで傾斜が緩かったのでフリーで
少し進むと左手に、ライトアルパインルート12景の番外編「左方ルンゼ」が
https://dakekanba-club.com/about/%ef%bd%8cight-alupang/
左方ルンゼは雪で埋まって氷も見えなかったので今回は諦めて直進、ゴルジュ帯を目指します
ゴルジュ帯を抜けるとドーン!と一際目を引く30mの「乙女ノ滝」が!
「こんな垂壁、今の実力ではとても攀じれん!」、右ルンゼ(3段50m)をフリーで
ここでタイムアップ、懸垂で引き返すことに
<Day2>
本日も晴れ! 赤岳主稜に向けてテンションアップ !(^^)!
文三郎道から昨年登った阿弥陀北稜が望めます (^^♪
https://dakekanba-club.com/2021/03/23/%e9%98%bf%e5%bc%a5%e9%99%80%e5%8c%97%e7%a8%9c%e3%80%80%ef%bd%9e2021-3-20-21%ef%bd%9e/
文三郎道から主稜取付きに向かうトラバース点でQさんは残念ながらリタイア、コッシーとツルベでアタックすることに。
主稜CS(チェックストーン)取付きには待ち行列が、、、さすが人気のルートです
今回の目標は全てダブルアックスで攀じる!
1ピッチ目(レイザーリード):
核心のひとつ、チムニー越え(Ⅳ)。
チムニーから凹角状を抜けるとコルに出て、バンドを右にトラバースするとビレイポイント。
3レイヤーの手袋+ゴーグル仕様ではペツルのボルトにカラビナやスリングがなかなか通せずロープワークに苦戦 (>_<)
2ピッチ目(コッシーリード):
凹角の左から岩場を越え脆いミックス帯へ
3ピッチ目(レイザーリード):
ミックス帯から雪稜を、そして凹状壁の下まで攀じる
高度感が出てきたぞ!
4ピッチ目(コッシーリード):
凹状壁を越え再び脆い岩稜、途中のピナクルでビレイ
5-6ピッチ目(コンテ):
私がリードで進んでいたが、ハイマツ帯は雪で埋まり緩やかな斜面だったので途中からコンテに切り替え
7ピッチ目(レイザーリード):
最後の核心(Ⅳ)。
小垂壁からミックスを右上、上部垂壁正面のハーケンが連打されたフェースor右の凹角を攀じる。
迷わずフェースをダブルアックスで何とか攀じり抜けたところでビレイ。
ここでQさんからトランシーバで「文三郎道から赤岳無事に登頂、赤岳展望荘に到着しました!」連絡入り、一安心。
しかし、コッシーに「ビレイ解除、登ってきてください!」とトランシーバで幾度となく声かけたがレスなし。
どうやら寒さで電池が切れてしまったようだ (>_<)
そこで血の通うロープで合図、コッシーも無事にクリア (^^)/
8-9ピッチはフリーで、バックの阿弥陀岳の景観がサイコー! (^^♪
そして赤岳山頂付近で記念撮影
地蔵尾根経由で赤岳鉱泉へ、テン場に戻るとQさん特製モツ鍋が出迎えてくれた !(^^)!
<Day3>
なんと!本日も晴れ !(^^)!
日の出に合わせてテント撤収、峰ノ松目沢へ (^^♪
F1(2段15m)が現れ、コッシーが「リードやらせてください!」とヤル気満々!
F2(カンテ状12m)は先客がいたので迂回
F3(5m)・F4(7m)はフリーで、F5(35m)はダブルロープでリード。
ビレイポイントからの赤岳・阿弥陀岳の景観がサイコー !(^^)!
F8(ツララ状の垂壁)を遠くに望んだところでタイムアウト
<所感>
天候に恵まれて充実の3日間でした (^^)/
コッシー、車出しありがとうございました!
Qさん、食担ありがとうございました!
このメンバーでの山行は今回が初めてであったが、何の問題もなく息もピッタリ (^^♪
また冬期アルパイン+アイスを楽しみましょう (^^)/
@レイザー
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冬山=①寒い
②装備が重たい
バリエーションルートにチャレンジ!ともなればガチャ類で装備は益々重く、分厚い手袋をしても悴む手でのガチャ類の取り扱いには難儀する。ハーネスにつけた装備も着膨れして何が何処にあるか見えずらい…などとマイナスの事ばかり挙げたが銀嶺、木々についた綿みたいな雪、石の上に積もった雪の丸いフォルム、動物の足跡、仲間と囲む鍋と雪山ならではの楽しみや、美しい景色が見られるからまた行くのだと思う。
レイさんの計画はいつも盛りだくさん。年度始めの山行はアイスクライミングに赤岳主稜だ。元々痛みが出る左膝は案の定テーピングをしっかり巻いてもロキソニンを飲んでも痛みあり2人に迷惑をかけるかもしれないので赤岳主稜アタックは辞退し文三郎尾根から地蔵尾根周遊に終わり残念ではあったが入山日、下山日のアイスクライミングはセカンドながらアックスを振り下ろしたときガチ!と手応えがあり決まった!という感覚とアックスに体重をかけられる安心感。アイゼンはアイスクライミング用ではなく足で登る。には程遠いクライミングではあったと思うが
「楽しんで登る=好きになる」
という自論を持っているからまたやりたいと思いながら帰路についた。以前はアイスクライミングなんて…と思っていたが不思議だ。タイミング、仲間、コンディションなどあらゆる条件が揃っていたのかもしれない。歳を重ねるごとに体力は落ちビビリになるがまだまだ山を無理せず楽しみたい。
2022年も安全第一
虎のような勢いで駆け抜ける1年にします!(^^)
Qちゃん
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3日間とも晴れ渡り、とても良い気候の中、初日ジョウゴ沢アイス、2日目赤岳西壁主稜、3日目峰ノ松目沢アイスという充実した内容でした。
初日~ジョウゴ沢~
小淵沢道の駅で仮眠して、美濃戸口へ
ザックはおよそ28kg、これまでの最高記録更新か!かなりの重量で背負うのに一苦労だ。Qさん先行してその後ろを歩くと、汗をかく少し手前の安定したペースで歩いてくれるので、とても歩きやすい。
赤岳鉱泉でテント設営すると、早速ジョウゴ沢へ。
F1はフリーで越え、F2でレイさんリード。セカンドで登るとレイさんがスノーバーとスタンディングアックスビレイで確保してる。昨年の谷川の雪訓を思い出した。本番では、こういう場面で使うのか。
さらに登ると、乙女の滝という迫力のある滝に出会う。どうしたら滝がこんな形で凍るのか不思議だ。
この滝の右のルンゼ、3段50mが良い感じの傾斜と長さで、とても面白かった。そこから懸垂して、来たルートを戻る。
テントでは、Qさんが準備してくれたすき焼きがとっても美味しく、テン場でこんな素晴らしい料理を頂けるとは、感謝です。頑張ってワイン担いできた甲斐、ありました(笑)
2日目~赤岳西壁主稜~
赤岳主稜アタックの日。昨シーズンも登攀しているので2年連続となるが、前回は緊張の連続だったので正直なところ、あまり覚えていない。
赤岳鉱泉から歩き始めて暫くすると、右のアイゼンが外れる。何度か付け直すが外れてしまう。あいにくサイズ調整に使えそうな工具は持っていない、とあせり始める。レイさんとQさんのサポートを得ながら、何とかアイゼンのサイズ調整をすることができた。しっかりと装着できるようになり、この日を無駄にせずに助かりました。お二人に感謝!
調整工具は必須だと反省((+_+))
主稜取り付きで、Qさんから相談があると。左足が気になり、迷惑がかかりそうなので、主稜に行くのはやめると。えーっ!ここまできて、とても残念!
レイさんと二人で取り付く事に。
1P目はレイさんリード。チョックストーンが雪で埋まり、外側から取り付くしかないが、少し難しい。2ピッチ目、リードした際に短めにピッチを切るが、もう少し先でも良かったかも。ピッチに切るタイミングも慣れる必要があるなと感じた。
その後、ミックス帯で歩ける場所が続く。途中Qさんから赤岳展望荘にいると無線が入って一安心。
最終ピッチはレイさんリード。ここで事件発生、トランシーバーの電池が切れて、声も届かない。電池は入れ替えたばかりだったので、胸ポケで暖めておく必要ありと痛感した。既にロープいっぱいであったのでロープをツンツンすると、合図が戻って来た気がする。これがロープで会話するということか。このピッチは最後のルンゼ上を抜けるところが少し難しかった(^^)/
それにしても、このルートはガイド山行の人たちが多かったな。
山頂でレイさんと登頂を分かち合い、風が強いが晴天の中、360度の展望を満喫した。
その夜もQさんもつ鍋に舌鼓をうちつつ、連日のことながらワインを担いできた甲斐ありました(笑)
3日目~峰ノ松目沢~
テントを撤収して、出合に向かう。先行パーティーも既にザックをデポして沢に入っているようだ。
ここでF1をリードさせてもらった。念願の初リードでとても興奮した。
F2は左から巻き、その後雪に埋まった滝をいくつか越え、F5ではレイさんリードで練習し、2回目にリードさせてもらう。
そこから遠くにF8のすだれ状滝が見えるが、今回は時間なく、そのまま下山となった。
今回の山行では、総合的な経験をさせてもらった。やっぱりアイスは良いな。沢を詰める面白さと滝の登攀、魅力がいっぱいだ。アイスクライミングでは、常にアウター手袋をつけているので、この状態でカラビナなどの扱いに慣れる必要あると感じた。
Qさん、美味しいお鍋ありがとうございました。寒い中とても温まりました。
レイさん、壮大な企画をして頂き、ありがとうございました。
またアルパイン+アイスクライミング、行きましょう!
コッシー