梅雨が明けて猛暑の下界を離れ、小川山 野猿返へ!!

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山域:小川山 野猿返し
日程:2021年7月21日(土)
参加者:すけちよ、Qちゃん、レイザー、ドリル

 


北岳バットレスの練習としていいコースはないか?とレイさんから聞かれ、私自身が以前から行ってみたい岩場で、最近再開拓されたらしい「野猿返し」を提案してみたところ受理。
会長も存知あげないコースだったらしい。
金峰山荘駐車場のテント場で前泊、ちょっと遅い乾杯となった。
翌朝、冷たい渡渉の洗礼を受け4人の悲鳴が小川山にこだまする。


ドリさんとレイさん、Qちゃんと私の2パーティに分かれてのスタート。
コースとしては何ピッチ目かは忘れたが、核心となるピッチも高度感は確かにあるものの、落ち着いてゆっくり対処すれば、確実なホールドを見つけられるものであった。
久々の高度感に最初はドキドキしたが、快晴の小川山に緊張感も解けてきて気持ちのいいクライミングが楽しめました。


実はいま、このレポは北岳バットレスの後に書いてますが、バットレスや前穂北尾根などのビッグウォールの事前練習としてはとてもよいコースを選択したと思いました。
というのも、左稜線ほどハードではない割りにマルチピッチ、懸垂下降、カム使用、高度感、難易度、体力、装備をそこそこ無理なく確認することができるからです。
また、今回は新たに採用したトランシーバがとても便利だということが分かったのもよかった。
邪道と言う人もいるかもだが、使ってみない人が邪道と思えるくらい超便利。
ロープコールはもちろん、チーム全員が同じ周波数を合わせているので、誰がどの場所でどんなことをしているのかが把握できることや、偵察や遭難、事故対処、育成にも活用できるので実にオススメである。大きな声を何度も張り上げる必要はないのだ。


最後にレイさん、計画書作成ありがとうございました。
ドリさん、車出しありがとうございました。
Qちゃん、ナイストライでした。
久々にこんなに気持ちのいいクライミングが楽しめたのも会の皆さんのおかげです。
今後ともよろしくお願いします。

すけちよ

 


出だしから苦手な渡渉
トポを見ると飛び石づたいに渡れ、何の問題もないはずだったが…水量が多く靴を脱いで渡ることに💦
水は氷のように冷たく、石はぬるぬる。
ここでメンバーの期待⁈に応えてドボンする訳には行かないのだ。
何とか踏ん張り無事に渡り切る。

取り付きに着くと先行パーティが登攀をはじめたばかり。準備をしながら待っているともう1パーティ到着。
先にレイさん&ドリさん組に行ってもらい5p目の核心をすけさんに登ってもらうために奇数ピッチをお願いする。
今回はトランシーバーを使い、前をいくパーティーからのアドバイスや、すけさんからの激励もあり高度感満点、両端切れている箇所もありビビリながらではあったが木や岩、カムなどで支点をとりこれぞアルパイン!

という野猿返しを楽しむ事ができました。

時間調整をし念願のふじもとさんの焼肉も食べることができ、大大大満足の1日でした(^^)

Qちゃん

 


待ちに待った梅雨明け !(^^)!
バットレスに向けた最終調整で野猿返し(10P、5.7)へ♪

まずは東股沢の渡渉。
梅雨明け間も無く、キンキンに冷えた水は膝下まで浸かる、、、(^^;
渡渉終える頃には足の感覚が無くなる羽目に (>_<)

その後のアプローチはケルンが導いてくれて迷うことなく取付きへ。
既に1パーティ(3人組)が登攀準備をしていた。

我々は2組(1組目:ドリさん&私、2組目:すけさん&Qさん)に分かれてツルベでアタック。
ここでリーダの特権を発動、「じゃ、私は面白そうな奇数ピッチで!」 (^^)v

全体を通して、核心の5P目(5.7)を除けば困難な箇所は特に無い。
但し、ボルトや残置ハーケンは皆無なので、岩や立木やNP(カム・ナッツ)を使用した支点構築が必要。

1P目(Ⅲ+、25m):私リード
スラブを左上して岩場の左肩からルンゼを抜けた頂きで確保。

2P目(Ⅲ、15m):ドリさんリード
先行パーティが詰まっていたので3Pに繋げずに切る。

3P目(Ⅳ+、40m):私リード
横クラックの走ったフェースからカンテ状の岩場へ。
高度感も出てきて振り返るとギザギザの「野犬返し」の岩稜が迫って見える。

4P目(Ⅱ、40m):ドリさんリード
ナイフリッジの歩き

5P目(5.7、40m):私リード
本日の核心、岩塔が頭上に聳えている。
正面の凹角からピナクルを右に乗り越える。
過去レポを参照すると、ここが難関のように書かれている。
実はこの先カンテ右裏側のフェース(クラック)を攀じるところが肝! (*_*)
急傾斜で露出度が高く全てカムを用いた支点構築とあって、ライン取りになかなか苦労した。

6P目(Ⅲ、40m):ドリさんリード
岩塔を右に巻いた(乗っ越す岩がグラッと動くので注意!)後、
正規ルートのバンド通しは避けてオプションの岩稜越えルートを取る。

7~10P(Ⅱ):
アプローチシューズに履き替えて終了点となる懸垂ポイントへ。
懸垂ポイントは捨て縄・カラビナでしっかり構築されている。
25mの懸垂下降後、明瞭な踏跡を30分ほど歩いてゴール!

すけさん・Qさんが新調したトランシーバの動作確認も取れ、準備は整った !(^^)!
いよいよ次はバットレスだ! (^^)/

レイザー

 


梅雨が明け下界は蒸し暑い日々が続いているが、さすが小川山、期待を裏切らずとても涼しい。
そんな小川山の野猿返しを登ってきました。
事前にルートの情報をネットで探したが余り見つからなかった。
今回は林道のゲートが開いていたので渡渉ポイント近くまで車で行くことが出来た。
取り付きまではケルンが所々に有るので迷うことなく着くことが出来た。
ルートもハーケンやボルトは無いが、導かれるように終了点の懸垂ポイントまで登ることが出来ました。
とても自由度が高く、その代わり自分で決めなければならない、とても面白いルートでした。

林道を車で行くときは、轍が有るためゆっくり走らないと擦りますので注意してください(^^;

ドリル