碧岩西稜・大岩 ~2021.4.3~

dakekanba-admin

山域:西上州 碧岩西稜・大岩
日程:2021/04/03
メンバー:レイザー(L)、Qちゃん


霧雨が降っている…
ここまできて登らないという選択肢は無い。が、岩の状態はどうなんだろう?まぁ〜とりあえず行ける所まで行けばいいやと歩き出す。

三段の滝まで数カ所渡渉があったが無事に通過。

立派な滝を眺めながらガチャ類を身につけ滝の1番上まで登り暫く歩くと木に赤テープが巻き付けられ、さらにケルンが積んである西陵の取り付きをレイさん発見。
そこからはかなりの急勾配に加えて、ぬかるんだ地面と枯葉に足をとられてなかなか進めない。

しかし、ここで挫ける訳にはいかないのだ。
レイさんの後続圧力に押されて登り切ると岩壁が立ちはだかっていた。

辺りを見渡し、登れる場所は間違いなく左側の一ヶ所しかない。
レイさんからQさんどうします?と投げかけられ、グレードの低い場所を所望。
1、3pレイさんリード
2p目、私
暫くコンテで藪をかき分けて進み、最終ピッチは順番的に私となる。
この岩を登りきれば山頂迄は僅か。気合いを入れて岩に取り付く。
直ぐにハーケン発見!
短い距離&自分が登り易いと思うルートにハーケンが打ってあるし、なかなかガスが晴れなくて周りがよく見えず高度感を感じなかったのも幸いして完登することができました
(途中、中間支点の取り方が悪くロープが流れなくて、大漁の地引き網のごとく引き上げに苦労しましたが💦)山頂を踏んだ時の喜びはひとしお♪───O(≧∇≦)O────♪

一般登山道とはいえ破線ルートである大岩を経由しての下山もスリル満点。
ヒルに血を吸われなかった事だけが幸い、存分に藪とドロミテ(泥みてぃ)を満喫した1日でした。

Qちゃん

 


西上州のマッターホルン、ライトアルパイン12景の一つである碧岩西稜にアタック♪
天気予報は終日晴マーク・降水量0mmであったが、登山口に近づくにつれガスってきて、終いには霧雨が、、、(//∇//)

7:30登山口駐車場到着、他に車はゼロ。
おっ、貸し切りか!でも雨は止んだものの岩は濡れているだろうし、、、
きっとQさんに「コンディション良くないのでやめましょう」って言われるだろうなあ、
と思いつつ再度ピンポイント天気予報をチェックしたところ、9時から終日晴マーク。
Qさんの方をチラッと覗いてみると、着々と準備を整えている。
「まずは、三段の滝まで行って様子見ましょう!」と。
お、今日は朝からヤル気モードにスイッチ入ってるぞ !(^^)!

途中の橋が土石流で壊れているとの情報もあったが、最新の立派なオブジェが! (^^)

三段の滝の景観にウットリ見とれながらガチャ装着、いざ取付きへ (^^)/

目印となるケルン+赤テープを発見!、第2コル目指してどこ歩いてもグズグズのルンゼを登っていく。

50mほどルンゼを登ると左に小さいリッジがあり、さらに左奥に進むと岩の要塞のような壁がドーンっと現れた。
ここでロープを出す。

1ピッチ目(私):
15mほどのフェース(Ⅲ)。
ツルツルに濡れていたので注意して登り、第2コルに出て立木でビレイ。

2ピッチ目(Qさん):
20mほどの藪岩稜・藪フェース(Ⅱ)。
クライミングシューズへ履き替えることも提案したが、「大丈夫。このまま行きます!」
やはり本日のQさんはいつもと違って、強張った緊張感を感じない。

3ピッチ目(私):
25mほどの藪岩稜・藪フェース(Ⅲ)。
5mほどバンドを右上し、松の木のあるところから岩の固いフェースをトラバース気味に左上して回り込む。
ドリさんもこの辺りで苦戦したんだろうなあ、と過去レポを思い出す。
 過去レポは、こちら参照。
ガバ無し、ルーファイ難しくここが一番緊張した。カム(#2)持ってきて助かった (>_<)

ここから長~い藪斜面、コンテで登る。
私:「Qさん、今日は調子良いっすね!余裕を感じます。」
Qさん:「ガスってて高度感を感じないからかなー。」控えめなコメントですな (^^)v

そして上部岩稜帯の全貌が現れた。
ツルベの順番で言えばQさんの番。
岩はそこそこ乾いてきてはいるが、20mほどの岩稜(Ⅲ)で核心のひとつ。
いつものQさんなら辞退してしまうのだろうが、今日はぜひトライして欲しいところ !(^^)!

Qさん:「ここってⅡ位で、その次がⅢだったよね。」
私:「そうそう、このままQさん行っちゃってください!」

Qさんがボケてくれたお陰で、作戦成功!
しかも正面のリッジではなく、右に回り込んでところどころ残置ハーケンのあるルートをクライミングシューズに履き替えることなく果敢にアタック。
途中ロープが暫くピタッと止まり大丈夫かなあと心配したが、「ガンバれ♫ガンバれ♫」とメンタルコントロールしながらジリジリ攀じっていく。

しかも、「ヌンチャクが途中で足りなくなると思い、付け替えて攀じる練習もできました」と (゚o゚;;
カムもしっかりと決まっていたし、今日のMVPはQさんですね (^^)v

最後のビクトリーロード、藪岩稜(Ⅱ)はコンテで山頂へ。
この辺りでやっとガスが晴れてきた。目の前に大岩、少し遠くに毛無岩、立岩が望める。

まだ13時頃だったので、予定通り大岩へ (^^)/
大岩山頂付近ですれ違ったパーティに、
「碧岩西稜登ってきたんでしょ!ここから登っているところ良く見えましたよ~。カッコ良かったですよ!」
いやー、アルパイン楽しくてやめられませんね! (^O^)/

翌日、泥で真っ黒になったロープを浴槽に洗剤入れてジャブジャブ洗ったがなかなか落ちない⤵
ここで会長の「碧岩で日本のドロミテ(泥みてい?)を楽しんでください」を思い出す。
重鎮の言葉の重みを感じさせられました (>_<)

レイザー