強風トレ!?朝日岳東南稜 ~2021.3.6~

dakekanba-admin

山域:那須連峰
日程:2021/3/6
メンバー:レイザー(L)、Qちゃん

 


今回は那須朝日岳東南陵へ
週間予報はいくつか見たがどれも微妙に違う。
とりあえず行ってみなきゃわからないと現地入りをした。予報はあまり良くないのが当たり、山頂付近は厚い雲に覆われている。テンション下がるな〜

途中までは一般登山道。4番の看板からダムに向かって降っていく。

トレースは見当たらない
〝もしかして貸し切り?〟レイさんは大喜びだ。ダムからはガレ場の登り。

もう少し楽なラインがあると思うけど登っている最中に不意にくる突風にビビリ(岩にへばりついてないと体が持っていかれそう)小雪も舞だし、ガスで視界もあまり良くない。
判断力が鈍り足場の悪い方へ、難しい方へと自分を追い込んでいた。もう少し右の方向へと後ろからレイさんのアドバイス。
これぞアルパイン!と落ち着いてラインが読めているようだ。
それに比べて余裕が全くない私は、あまりコンディションが良くないから今日はやめておいたほうが賢明だよ。と投げかける。
帰ってきた返事はここからならまだ戻れるし懸垂ポイントまで行ってみませんか?だった。
ちょうどガスの切れ間から写真で見た〝門〟が見えたので、そこまでなら。と、もう少し頑張ることにした。


早くも懸垂ポイント手前のスラブ状の岩でロープを出し無事懸垂ポイントへ到着。
天候は悪くなる一方。さて懸垂したところでその先どうする?と再び投げかける。
懸垂して登り返すだけでもこの先予定をしている阿弥陀北陵のトレーニングになるし朝日岳まで行けなくても十分。とは言ってはくれたが…行きたいに決まってるよね。
貸し切りと思っていたが後続パーティも来ている(この方達はダムからの登り、我々よりかなり右側をラインどりしていた。上から見るとこちらの方が歩き易そうだ。
また来ることがあればこちらを登ってこよう)思っているほど条件は悪くないのかもしれない。
もう少し頑張ってみることにする。懸垂して本日の核心!ギャップからの登り返し。
見る限り引っ張り上げてもらうしかないかな〜と思っていたが意外にすんなりクリア(セカンドですから💦)どうせここまで来たんだから朝日岳を目指そう!という気持ちになり、山頂まで練習も兼ねてコンテで登る。
山頂迄は多少ガレてはいるものの大した距離はなく、先頭を歩くレイさんがQさん、やりました!山頂ですよ〜と声を掛けてくれ、あ〜やっとここからは一般登山道とほっとしたのでした。

以前に登ったことがある〝すけさん〟にアドバイスをもらい2人なら大丈夫!と後押ししてもらったのに思った通り足を引っ張りまくった山行でしたが、コンテで登る際、気を付ける点などをお互いに話し合えたこと、阿弥陀北陵前にアイゼン、手袋で雪はついていなかったが岩を登れた事はよい練習となりました。

Qちゃん

 


当初は西上州の山行予定であったが、あいにくの悪天予報 (T_T)
そこでQさんが代替案で提案してくれた朝日岳東南陵へ♪

8時に大丸駐車場に着くと気温は6℃、え、GW並に暖かくない?(^^;)

しかし風がピューピュー吹いている。予報では風速20m/s弱の強風。
まあ、この山域の強風は定番なので、ドMの私にはうってつけの冬季バリトレ日和です (^^)v

Qさんも私も今回が初見ルート。
東南陵は岩が脆く、冬季によく登られているらしい。
注意するところは3箇所。
・核心のギャップ(約10m)からの懸垂&登り返し(登攀グレードⅢ+程度)
・山頂直下のスラブ
・剣ヶ峰の雪渓トラバース

1hちょっと登山道を歩くと右手に東南陵を見渡せるようだが、ガスってて分からん (^^;)

「ジャーン、困ったときはヤマレコGPS!」で取り付きを見定め、登山道を外れて沢を目指して下降するが先行者のトレースは無い。
お、今日は貸し切りかな (^^♪

堰堤を渡り稜線の左手の雪面から取り付くことに。
ルンゼ状のガレ場を登り稜線上を目指すが、この辺りから粉雪が舞い風が強くなってきた。
Qさん:「天気も悪くなってきたし、引き返した方が良いのでは?」
私:「うーん、、、(個人的には期待通りの天候だが、リーダとしてどう判断すべきか…)」
結果、まずはギャップを目指し、いつでも引き返せるようにしましょう、ということに。

稜線上に出て後ろを振り返ると、かすかに踏み跡あり。少しルートを外れていたようだ。
前を見ると有名な「門」の岩場が!
ガスっているので、写真より不気味に見えます ( ゚Д゚)

「門」の中央部へ入り、左を見ると錆びたハーケンを発見。
「ここでロープ出しましょう!」のQさん提案に賛同、リードで左へ少しトラバース気味に登っていくとギャップの懸垂ポイントに到着。
ボルトと鎖でしっかりした支点があります。
この辺りで後続のパーティ(2人)がやってきた。

私:「どうします?ギャップの懸垂&登り返しができれば頂上まで行かなくても良いですよ。後続パーティに譲りますか?」
Qさん:「いいえ、ここまで来たら行っちゃいましょう!但し、レイさん全てリードよろしく!」

お、Qさんのやる気スイッチ入りました (^^)v
まずは10m弱の懸垂下降。
このギャップは風の通り道のようで、垂らしたロープが横に流されてしまうため降りるのに一苦労でした (>_<)
そして、ギャップからの登り返し。
途中にボルトは無く、岩にスリングを巻いて構築。
※持ってきたカム(#2、#3)を使うのをすっかり忘れてた (・_・;
登り終わったところには確保用のボルトが2つありました。

Qさんを引き上げた後はチェストコイルとハンドコイルをお互いに作り、コンテで山頂を目指しました。
このコンテ、「ロープを出す程でも無いが、ちょっと危険だなー」という場面(今回で言う山頂直下スラブ)で効果的ですね。
山頂からはQさんにリードを譲って、一般登山道をコンテで下山。
剣ヶ峰の雪渓トラバースは鎖が出ていたので、苦労せずに通過。
峰の茶屋避難小屋付近が最も風が強く、風速20m/sはあっただろうと思う。


下から吹き上げてくる強風で土砂が舞い、顔がイタイイタイ!

いやー、東南陵は楽しかった !(^^)!
本日の強風トレにお付き合いいただいたQさんに感謝。
晴れていれば景色は良いだろうし、アクセスも近い。
冬季バリトレには最適なルートだと思う。

次は八ヶ岳だ! (^O^)/

レイザー

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