STAY HOME ~2020.5.2~

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■投稿:Assy

 季節は新緑の時期へ突入。新年を迎えた頃には各自が自分の登山目標を立てていた筈。「たら、れば。」になってしまいますが、岳樺の年間計画ではゴールデンウィークは合宿。本来なら残雪期の山にテン泊。都合がつけば山上の絶景の中を歩き、仲間と楽しい時間を共有していたかも・・。十連休の方も、今もお仕事に従事されている方も、皆さまお疲れ様です。新型ウイルスという未知の存在に遭遇し、世界に暮らす人類がこうも脅かされるとは・・。想定外の出来事で均衡が崩れ、穏やかな生活も一変する事態になってしまいました。

 なかなか、お休みが取れない現役社会人にはこの連休が遠出する貴重な時間でしたが、ウイルスを遠ざけ、人に拡散しない為にも家に篭もっていなければ。UPした写真は過去に行ったGW期の袋田の滝・谷川岳白毛門登山口駐車場・雲取山荘の風景を載せてみました。(PCR検査を受けていなければ皆、グレー。『自分は大丈夫』と過信するのではなく、非感染者であってもいつどんな経路で感染し発症するか予測できないから厄介。)今は空気の綺麗な山や岩ではなくておうちがシェルター。一番安全な場所です。

 さて、自粛後のAssyの運動は動画を使って筋トレしています。住まいはマンションの階上なのでドタバタするメニューは回避。自粛宣言が解除され、友人たちとのセッションまで効果は無限です。(笑)このHPをご覧になる方はクライミング経験の有無は別にして、興味を持たれている方も少なくない、とここで個人的に参考になった本のご紹介を。

 『イラスト・クライミング/阿部亮樹著』これは会に入って、クライミングのシステム構築なんてわからない頃、すけちよ先輩に教えて貰った良書。初版2012年なので情報が古くなってしまっている箇所も・・・。今も、職場の机に忍ばせ、反復しています。(実際、岩場に行ってわからない事があると帰宅後に理解する為の手助けをしてもらっている参考書)
 クライミングのムーブ。身体の使い方は『スポーツクライミング教本/東秀磯著』。岳樺に入会した頃、ダイアゴナルなんて言葉すら知らず、山岳会仕込みの「正対」が沁みついていた自分。筋肉ムキムキ自衛官が『無理っす』とギブアップする、とてつもないハングのルートを取りに行くには、ムーブの習得が必須。で、試行錯誤中にこの本に出合いました。

 最新刊の技術書では『アルパインクライミング教本/笹倉孝昭』。マニアックな内容。本だけ読んでも駄目。感覚的なものを理解し、ムーブを覚えるには実際にジムや岩場で反復して身体を使う事です。自粛中、クライミングの上達を感じられる場所自体がない状況ですが、お休み中でも体幹や握力など部位を鍛え、柔軟性を高める事は自宅でもできます。勿論、長いこと登攀をお休みすれば最初は登れるグレードが後退すると思いますが・・。
 普段、頑張りすぎて身体を痛めている人にはいいレスト日になるでしょう。
 普段はまったくやる気の湧かない、家のメンテナンス。適度に体を使え、達成感も出るのでお休みタスクにお勧めです。STAY HOME。静かに準備は始まっています。
(下記写真は習志野市東部体育館のクライミングウォール。ここで研鑽を積んだ人の中から錚々たる競技クライマーやルートセッターが世に出た、伝統ある公共施設。)

@Assy