誰だか判らない? 天狗岳 ~2020.1.11-12~

dakekanba-admin

■山域:八ヶ岳連峰 天狗岳
■日程:2020/1/11-12
■参加者:Qちゃん、すけちよ

 

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今期初の雪山は天狗岳へ

新年最初の三連休だというのに、肝心な中日の天気はイマイチ。赤岳鉱泉をベースに初日にビーコン練習、中日に硫黄岳?赤岳を計画したが、天狗岳に変更。ザックの1/3は占めているであろうと思われる分厚いシュラフをはじめ、アウターや防寒着にサーモスなどの数々にザックはパンパン。ピッケル、スコップなどの金属類も含めると必然的に装備は重たく肩に食い込む。それに加えて冬靴+アイゼンと足には重りをつけて歩いているようなものでやっとの思いで天狗平まで辿り着いた。

テント設営後、東天狗岳、西天狗岳へ向かう。風が強いのでフェイスマスクをして万全のいでたち。それが功を奏して寒くなかったが、サングラスは曇るし、あとで写真を見たら誰だか全く判らなかった??

久しぶりの雪山で感じたこと。
①あたり前の事だが手袋は必要に応じて使い分ける。
指先が冷え切ってからかえてもなかなか暖まらない。でも、雪山用の分厚い手袋をしてロープ扱ったり、登攀することを考えると…う?ん(^^;バリエーションルートに行く前には家で練習だな。
②寒いと全ての動作がスムーズに行えない。
アウター類のファスナーの紐を長めに替えたり、ちょっとした工夫が大事。なんでも時間がかかると想定し、早め早めの行動をする。
③荷物の軽量化
1番私がしなきゃならないのはこれかも。

キーンと澄んだ空気に雪の軋む音。銀嶺。
無雪期よりリスクは高くなるが、雪山が好きだ。新入会員の方も含めどんな場所にチャレンジできるのか、楽しみである。

@Qちゃん

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今季初の雪山です。

山行自体が久々で、会メンバとの山行はなんと北鎌尾根以来でした。
当初は硫黄岳→赤岳もコースに考えてましたが、アイゼン等の雪山慣れを考えて夏山でも登ったことのある天狗岳に変更しました。
金曜日の夜に出発。仮眠場所として利用していたいつもの某所はテントは張らない方が無難なので雨天時にはご注意を。(詳細は例会で報告します)
渋の湯付近になると道路にも圧雪がみられ、スタッドレスタイヤに替えておいてよかったです。
その渋の湯からはアイゼンを履いてのスタートで、テントや食材、ビールまでも担いでもらったQちゃんのザックの方が重かったはず。。。
ここ最近の腰痛で先行きが不安でしたが助かりました。感謝!
それでも冬靴とアイゼンの重量に慣れてないのもあってか、テン場となる黒百合ヒュッテに着いたときはそこそこ脚にキテました。
雪山開始がいきなり赤岳でなくて天狗岳でよかった~、と安堵。


アタックザックで中山峠を経て高度を上げるとすさまじい風に圧倒されましたが、晴天下に見る樹氷はキラキラと輝きすばらしいものでした。
左をみると去年、KOOさんとQちゃんで登った「稲子岳南壁」がはっきりと確認できて、傍らからその山容を眺めると「あんなところを登ったんだ」と過去の体験に深みが増します。

東天狗山頂で会旗を広げ、その後は西天狗まで足を延ばし、復路は「天狗の奥庭」経由で黒百合ヒュッテに帰着。テン場は20張くらいになっていて賑わってました。
早々に乾杯して夕食兼反省会。Qちゃん、ごちそうさまでした。
天狗岳は「初心者向けの雪山」とのことで、私には雪山を開始する足慣らしにはよいコースだと思いました。

ほか、Qちゃんとの会話の中で、いまごろになってグローブに関する「気づき」もありました。
いままではアタックの際も防寒テムレスとインナー手袋でしのいでましたが、ちょうど一年前の蝶ヶ岳山行で痛い目にあった経験から、今回は最初からしっかりとした雪山用のグローブ(ブラックダイヤモンドのソロイスト)を装着するようにしました。
個人差もあると思いますが、テムレスはテントの設営や濡れるような雪作業には欠かせない便利なグローブですが、行動中は汗蒸れによりインナーが湿り、冷たい強風下では保温が維持できません。「テムレス」という名の通りにはいかず、しょせんゴムなので行動すればやっぱり蒸れるのです。
いったん冷えてしまった指先は別のグローブに替えても温め戻すのは難しいので、今回、最初からソロイストを装着するようにしたところ終始「快適」でした。ゴアテックスの通気性はやはりよいのではないでしょうか。
もし蒸れたら替えのインナーに交換し、使ったインナーは懐に入れて乾かすの繰り返しだけです。
そもそもアタックの際にテムレスを装着し、使うのがもったいないとソロイストをサブにしていた私がおバカなのはいうまでもありませんが。。。(笑)


ほか、帰宅してからシェルジャケットの胸ポケットのジッパータブをグローブでも摘まみやすいように太いタブに交換してみたり、グローブを外した際に風で飛ばされないように手首に通す輪にしたバンジーコードをグローブに付け足してみました。
ジッパータブはパラコードでも簡単に作れるのでお試しを。(YouTubeで検索できます
山道具を自分なりに改造、アレンジしてみるのも面白いものですね。
久々のレポながらも長文、失礼しました。
こうして腰が痛くても登れたのはQちゃん、会の皆さんのおかげです。
今後とも(今年も)よろしくお願いします。

@すけちよ