八ヶ岳東面 上ノ権現沢 アイスクライミング ~2019.12.21-22~

dakekanba-admin

山域:八ヶ岳 権現岳 ツルネ
日程:2019年12月21日(土)~22日(日)
参加者:KOO、Muu

初めての八ヶ岳東面のアイスクライミング、東面自体も雪山でしか入ったことが無く、天狗尾根(敗退)、真教示尾根(敗退)と主には雪の影響で敗退している。今年は、まだドカ雪も降っておらず「チャンス!」とばかりに、KOOさんとルート検討の際に「東面」を強く推したのですが・・・。
積雪していたら、即敗退決まりの重装備
装備は、厳冬期テント泊装備にガチャ類、Wロープ等により重くなり「これで積雪ラッセルとなれば敗退確実」な状況。幸い今回はリサーチどおりに積雪はなく、出合小屋に到着し、テント設営しアタック装備で出発。
標高が低く凍結していない・・・
出合小屋付近の沢でも、流れのない部分は氷があり期待をするが、水流部分は凍っていない。ゴーロを越えながら凍結箇所に注意して歩く必要があり、沢登りのようにスタスタ、バシャバシャと歩けずに気を遣い疲れる。そのうち水面のほとんどが凍りだしてアイゼンを装着して進むと最初の滝が・・・。一見、凍っているようにも見えるが、薄氷で部分的であり登れないと判断。

まさかアイスクライミングで「高巻き」するとは。。。
2,200mを過ぎて、やっと!
高巻きに苦労しながら標高を上げていき、赤岳鉱泉(2,200mほど)と同じ高さまできて、しっかりと凍りだした。だが、しっかり凍っているのはナメ滝で、水流によっては凍結がイマイチで、いつ氷が剥がれるか!?という難しいクライミングを強いられストレスが溜まる。東面を推した私でさえストレスが溜まるのだから、KOOさんは・・・。申し訳なくてKOOさんを直視できない(・_・;)
夢幻沢大滝!
地図読みしながら枝沢に入り込まないようにしたので、現在地は正確にとらえていて、ルートロストもなく良かったのですが、上ノ権現沢の概略図とのマッチングが難しく、多くの枝沢があり、その中にあるだろう!とっくに過ぎただろう!と思っていた夢幻沢大滝が、疲れ切った頃に出てきたのには参りました。
当然、トライする気力体力も残っておらず、さらに、ルートを進もうにもかぶり気味のチョックストーンが越えられず、ツルネ東稜側へエスケープする判断をしました。

全てが次へつながっていく・・・。
情報の少ない八ヶ岳東面のアイスクライミングを選択して、ストレスの溜まる時間もありました。最終的には、アルパイン的なエスケープをして出合小屋までのヘッデン下山となりましたが、KOOさんと終始落ち着いて状況判断ができ進めたので楽しかったです。
なかなかハードでしたし、また次回に東面に入る際も、雪の状況・氷の状況、全てが違うんだろうと思いますが、静かな山なので冒険的な要素が強いので、またチャレンジしたいと思いました。
ムー