マルチピッチクライミング 二子山中央稜 ~2019.11.17~

dakekanba-admin

山域:奥秩父 二子山中央稜
日程:2019年11月17日(日)
メンバー:ムー、サトちゃん(会員外)、つのさん(会員外)

11月と言えば「奥秩父の山!」と、考えているのは私だけではないハズ!(ん?、どっかでも読んだような・・・コレです(^^;)
と言うわけで、行ってきました『二子山』。二子山と言えば、岳樺クラブ的には『二子山中央稜』です。当HPに掲載のライトアルパイン12景(クリックするとジャンプします。)にも選ばれているルートです。

岳樺クラブと二子山中央稜と私
例年、当会の年間計画の晩秋(10・11月辺り)には、二子山中央稜の文字が並んでいます。私もマルチピッチルートとして有名なルートなので、いつか行きたいと思っていました。しかし、天候や参加者間の日程調整が原因で実施できない年が続いています。
今年も計画されていましたが、台風19号の通過直後のため、アクセスする道路の被災状況がはっきりとせず中止となりました。台風から1月以上が過ぎたのに、前日の妙義からの移動中に、台風19号の爪痕を数多く見ました。幸い登山口まで車が通れるようになっていましたが、完全復旧までは時間がかかりそうです。

クライミングと二子山中央稜と私
アプローチは驚くほど近いのは良かったのですが、さすがは人気ルートで3・4組10人ほどの“待ち”となっていました。当日の天気は「自称晴れ男」の私がいるので晴れているが突風が吹いている状況で、とっても寒かった。しかも晴れているのに、日差しは樹々に遮られて私たちのもとへは届かない。
震えながら待っていたが、いよいよ順番が来てサトちゃんにリードしてもらう。核心の3ピッチを意識し(奇数ピッチをサトちゃんにリードしてもらおうと考え)た私の作戦であったが、セカンドで1ピッチ目を登りだして何手か攀ると岩の冷たさに指先の感覚が薄れてきた。そんな状態で体を開放感のある状態に移す場所があり、無我夢中でもがきながら「なんで、こんなこと(クライミング)をしているのだろう。もともとクライミングなんか知らない世界だし、高い所も苦手、臆病者で怖いこともしたくないのに!」と頭の中でDGさん(OB)と出会ってから入会するまでの事を思い出していた。

1P終了後も待ち。。。
指先が冷たさで痺れると同時に、すっかりと戦意(リードする気)喪失の私とつのさんが揃って、サトちゃんと3人で1P後のテラスで待機。2P終了点は、狭い場所なので先行パーティがいなくなるまで待っていた方が良いとのことで、だいぶ待つ。核心の3Pがあるのでボトルネックとなり中央道並みの大渋滞となっている(>_<)。

2Pは開放感が大!

当然のように(・_・;)サトちゃんにリードしてもらう。ルートはカンテを進むので、開放感がある。さらに途中で右手側のチムニー状に切り替えるところの手が乏しい。かと言って、真っ直ぐにカンテを行くのは、もっと厳しい。

この日は、先行パーティがビナとヌンチャクを、ここで落としたようで、私たちが取り付きにいる時に落ちてきて、人の多い岩場の怖さを感じた。

核心の3P
2本のクラックが上に行くにしたがって近づき合流するような3P。

核心はそのクラック部分にあるかと思っていたが、そうではなかった。攀りだしは順調で、「鋸山のアイビーの出だしだけ登れた成果か!?」と喜んだのも束の間、その先で止まる。

下からはつのさんも近づいてくる、A0+ボルトを踏んでクリアした(^^;)

後半も侮れない
ガイド本などで下部1P~3Pがクライミング系と書いてあるが、4P以降もルート取りによって難しい1手が待ち構えており、なかなか楽をさせてもらえない。

明らかに最終6Pだけは“歩き”と言えるかも知れませんが、逆にその先の二子山西岳山頂までの岩場の下りも緊張する場所でした。

目的へのステップとして
「山」をやると言っても縦走・アルパイン・沢登り・クライミング等いろいろなジャンルがあります。私は凝り性でもないので、その中の何かを極めようとは思っていません。ですが、どのジャンルの山をやるにしても、登るという行為は関係しているのは間違いないですし、それが努力なしにできるような簡単な事なら、詰まらなくなってしまい何かちょっと難しい違うものにチャレンジしているかもしれません。
私は、大きな目標に向かって、小さな目標をクリアしていくことが好きなので、クライミングもその1つなので「ボチボチとでも努力しないと、お前(私)はできないんだぞ。」ということを思い出させてくれる良い経験だったと思うしかありません。
サトちゃん、ALLリードありがとう!
つのさん、要所でのアドバイスありがとうございました!
ムー