花の百名山シリーズ連載の始まり!? 苗場山 ~2019.7.27-28~

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山域:三国山脈 苗場山
日程:2019年7月27日(土)~28日(日)
メンバー:アッシー

この間、クリンソウの咲く奥日光のレポートがありました。
私は、登山をしていて花の名前や鳥の名前を(最近は、山菜もキノコも)全く分からず、恥ずかしいのですが、岳樺クラブにはお花を好きなメンバーもおります。
今回は、花の百名山「苗場山」です、ではレポートをどうぞ!

7月27日、28日の週末。台風の影響で山の天気は良くない。3週連続、単独での山行。単独なのには目的があってのこと。ズバリ!花の鑑賞・撮影。花好きにはたまらない山がたくさんある。殊更、豪雪地帯には固有種や高山植物たちが見られる。花達は賢い。あえて崖っ端に身を置く。鑑賞するには必然的に技術が要される。コンデジ不調と天候不良で1週間遅れの苗場山。昨日、最新機種TG-6が発売された。5年来の相棒ともお別れかな~?花を撮る人っておひとり様が多い。風が止む瞬間を待ち、花の美しさ・景色を写真で切り取る。花を手折る事は無い。写真の上手い下手は別の話。

登山口に近い和田小屋前泊。夜半に豪雨は止み、朝、天気予報を確認。苗場の天候は回復。「行ける」と踏み、翌朝6時15分スタート。台風の影響による雨。登山道は沢と化していた。キンコウカ咲く『下の芝』まで熱中症の懸念無く、遡行気分の沢歩き。この先は注意を払うべき危険な場所もヒヤリハットもなく。

やがて、樹木は無くなり、ニッコウキスゲが咲くエリアへ。『神楽ヶ峰から苗場山へは登校差200メートルの登り返しがキツイ!!』なんて情報を仕入れたが、花見登山はお花畑で足が止まるので全く気にならず。何十種類もの見事な花を見て写真に収めた。「遠出して良かった」と思う。

水は2リットル持参したが、消費はスポーツ飲料等で1Lくらい。摂取量が少ないが足も不調なし。高層湿原はガスで何も見えず。苗場山頂上と自然体験交流センターで休憩。コーヒーが美味い。小一時間のんびり過ごして13時20分下山。コースタイム7時間のところ、5時間35分は上々。頂上でゆっくりし過ぎたが、早出早着出来たかな?高度を下げるとノリのいい音楽がガンガン聞こえたが、苗場スキー場では音楽の祭典・フジフェスイベント開催中。2度目の追い越しをさせて頂いたご夫婦に『頂上には花は全く咲いて無かったね~』と声をかけられた。目に映ったのは濡れたワタスゲくらい。沢道だった登山道は上部からの水も止み、木道や岩は早くも乾きだした。溜まった泥水に足を入れたときに魚の腹のようなものを踏んだ感触。あれっ?と思った瞬間、ニュルっとかわして泥の中に慌てて逃げて行った。サンショウウオなどの両性類が上流から流されたのか?

山へ降り注いだ雨水は麓の湯沢町の川へ濁流となって流れていた。車窓から見た光景は水の怖さを思い出せるものだった。朝の出発に際し、竜少年を心配させた。『今朝の千葉は大荒れ』と竜少年からのメールにあったが、夕方、いつもと変わらない地元千葉の夕焼け空があった。山に限らず、急変するこの時期の天気予報は難しい。

アッシー