ヤマビルは避けられない!? 水無川本谷 ~2019.7.21~

dakekanba-admin

山域:丹沢
日程:2019年7月21日(日)日帰り
メンバー:ムー、サトちゃん(会員外)

なかなか明けない今年の梅雨・・・でも、暑くなってきたので沢登りは楽しめました♪

ただ、丹沢なのでヤマビルとの遭遇は避けられません、無事に下山出来たのでしょうか!?
レポートをどうぞ!

梅雨のジメジメでヤマビルも活性化!
丹沢の水無川本谷は、戸沢キャンプ場付近から入渓し塔ノ岳へダイレクトに詰め上がるメジャーな沢で、本谷と言うだけに水量も豊富らしい。谷川岳方面の沢登りを第1候補に考えていたが、天気予報で丹沢に変更しました。丹沢と聞くと「ヤマビル!」と連想してしまうくらい悪いイメージを持っていて、虫等の苦手な私の悩みでしたので、サトちゃんが「ヒル下がりのジョニー(以下、ジョニー)」私が「ハッカ油」「サラテクト」と対策を準備して遡行に臨むことにしました。
出発前にいきなりヤマビルと遭遇!
戸沢キャンプ場で出発準備をする際に、用を足そうと草むらでしゃがんだところ何やら足元で動くものが・・・「!」・・・事前に対策検討のためネットで調べた際に写真で見たヤマビルが、尺取り虫のように伸び縮みしながら私のサンダル履きの足へと向かってくる!立ち上がることができない状況になっていたので、かなり慌てて用を済ませサトちゃんに報告、ジョニーを身体に振り掛けて出発する。

蒸し暑い日に気持ち良い沢登り♪
戸沢キャンプ場を出て、5分ほど登山道を進んでから入渓、梅雨空とは言え大雨の降っていないせいか、水量は多いとは思わなかったが、冷たくて気持ち良い。時間とともに気温も上昇し、(ヤマビルを避けるためということもあって)水線を選んで進んでいく。

ガイド本に書いてある通り、各滝には「F○」の標識やクサリ、お助けヒモが整備されており、ルートファインディングという沢登りの面白みの1つが楽しめない代わりに、安心して遡行できる快適さが加わり、まるで一般登山道のようで「こういう沢登りも良いなぁ~♪」と思う。ただし、一般登山道と違いクサリやお助けヒモはあっても、微妙な登攀があるのは他の沢登りと変わらないので注意が必要です。

F8の大高巻きでヤツは現れた!!
F1から順に遡行して、ルートの半分も過ぎると滝は少なくなる。その変わり後半のF8、F9は、落差の大きな滝だが岩が逆層で脆いため、高巻くことになる。F8の高巻きは、今回の遡行の中では圧倒的に長い(他が短い)。遡行中も休憩から出発する際など、ジョニー等を振り掛けていたのですが、F8に着いた際は、視界が5~10mほどしかなく、高巻きルートを探すのに集中し過ぎて、ヒル対策がおろそかになっていた。

高巻きを終えて、沢に戻ってお互いの身体をチェックすると、私の沢靴上から素肌への侵入口を探すかのようにヤツが立ち上がり頭をアチコチへ動かしているではないか!すぐに石で沢靴からこすり取ろうとするが、しぶとい!何とか剝がして、岩の上で息の根を止めようと石でゴリゴリするが、ゴムのようで効いていないかのようだった。サトちゃんは、見た目は異常なしだったが、足首に違和感があったので、すね当てを外し、沢足袋をめくるとヤツが!!!幸い、噛みつき始めた所だったのでセーフだった。私もすね当ての中に入られたのではとめくっていると「ムー君は、ふくらはぎがパンパンだから、ヤツも入り込めないんじゃないかなぁ( ̄▽ ̄)」という・・・(;^ω^)。F9の高巻き、その後の詰めは、それぞれ忌避剤を振り掛けて問題なく通過した。
最後まで油断できません。
登山道に合流すると、ヒルに食われた女性3人組がおり「沢登りは気持ちよさそう」(後ろから私のふくらはぎを見て)「でも、あんなふくらはぎが太くないとダメなのかも~」という笑い声が・・・それを聞いたサトちゃんは、私の方を振り向いて「ほらね!」という顔でニヤケていた( ̄▽ ̄)
塔ノ岳山頂に着くと、梅雨空とは言え、多くの登山者で賑わっていた。記念写真を撮り、暑いので風の有る側で大休憩。下山は、整備された大倉尾根から途中で分岐して粘土質で滑りやすい天神尾根を下りて行く。段々と沢の音が聞こえてきて入渓地点まで戻る。車の前の沢で、沢靴を脱ごうと見ると、またしてもヤツがくっついていた、サトちゃんにもくっついていたようで、最後まで安心できない丹沢の沢登りでした。しかし、対策を行えば防げる(のでは?)ということが分かり、1つのハードルを越えた気がします。
丹沢には、まだまだ行きたい沢が多くあるので、ヒル対策を忘れずにして今後も楽しみたいですね♪
ムー