山ナース日記 ~Vol.11 ネパール山岳医療研修②~

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場所:ネパール・ゴサインクンド
日付:2018年11月23日(金)~12月2日(日)

高所登山やトレッキングでは、どんな生活になるのか・・・日本では体験できないことなので、たくさん気になることがあるのではないでしょうか。
今回は、ロッジに宿泊したのでとても楽でしたが、高地では低温と乾燥は付き物です。どんなものを持参し工夫したのか書きたいと思います。


保湿 ~鼻・ノド・顔~>
ちょうど乾季だったためホコリがひどく、鼻とノドはカラッカラのガラガラでした。マスクとノド飴は必須で、ノド用スプレーがあれば、もっと快適だったと思いました。
睡眠時は、呼吸が浅くなる上に呼吸数も減るので、マスクはしないで鼻腔の保湿とノドは水分補給で潤しながら寝ました。鼻腔の保湿は、寝る前に鼻腔内をキレイにした後、軟膏(ワセリン)で鼻腔内に塗って寝ます。これは、乾燥による鼻血予防にもなります。
女性が気になるお顔の紫外線対策ですが、私は日焼け止めを頻繁に使うというより、フェイスマスクなどでの日よけを重視しました。そして保湿性の高いシアバターやリップクリームを持参し、頻繁にたっぷりベットベトに塗りました。

保清 ~体・髪の毛・爪など~>
もちろんお風呂もシャワーもありませんので、ボディー用デオドラントシートは必須アイテムです。ボディーシートで清拭した後にパンティーライナーを変えることでリフレッシュした気分になれます。
髪の毛も乾燥と紫外線によりバッサバサになります。標高が低く水が豊富にある場合は頭を水洗いしましたが、あとは気にせず帽子でごまかします。
爪の間もどんどん真っ黒になっていきます、それは見て見ぬふりをします。
トイレットペーパーは排尿回数がかなり増えるので、1週間の行程で2巻持って行きましたがギリギリでした。おトイレ後のアルコールジェルでの手指消毒も感染対策として重要です。

睡眠 ~寝具・夜間トイレ~>
ロッジですのでベッドと毛布はあります。日中、日向は温かいですが、標高が上がるにつれ夜から朝にかけては、どんどん冷えます。冬用シュラフの他にも、私は虫よけのためにシュラフカバーも持参しました。
夜は特に冷えるので、プラティパス(1リットル用)のような耐熱ボトルは湯たんぽにも使え、また、寝袋の中でそのまま飲めるため便利です。高山病対策でもあるため水分補給は欠かせませんが、必然的に、おトイレに行くことになります。そして、夜間のおトイレにも危険が潜んでいます。
ロッジ内では、リラックスするために持参したサンダルを履いていますが、深夜にはおトイレの床が凍ってツルッツルになります。低酸素でボーっとしてトイレに行くと、スケートリンク状態なので大惨事になりかねません(笑)。

食事 ~栄養補助・日本食~>
私はネパールの食事は美味しくいただけましたが、口に合わない人は、まったく食べられなくなってしまいました。それでなくても一週間に及ぶ遠征では、偏った食事やストレスで、食欲低下や口内炎などできやすくなるので、ビタミン剤や日本食はとても助かります。
中島健郎さんがチョイスして日本から持参してくれた日本食は、お新香、マヨネーズ、お醤油、つくだ煮、お茶づけ、おせんべい、梅干し、のり、ふりかけ、味噌汁、スープ、きな粉棒、等々とバリエーション豊富で、それもグッドタイミングで出てくるので、健郎さんに皆すっかり胃袋をつかまれてしまいました。さすがピオレドール賞!? とても元気が出ました、感謝、感謝です。

以上、皆さんが高所登山に行くときの参考になれば幸いです。

今回の山岳医療研修では、高度障害が出ている人に対する大城先生の的確な対応、貫田さんの幅広い知識と経験からのタメになる楽しいお話し、健郎さんのきめ細かい心遣いは、とても素晴らしく非常に勉強になりました。
この経験を今後の活動に活かし、「しっかり対応できて、楽しく、心遣いが出来る」山岳看護師ガイドを目指したいと思います。

小林美智子