前川大滝沢 沢登り ~2018.9.15~

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山域:吾妻連峰 阿武隈川水系 前川大滝沢
日程:2018/9/15(土)
メンバー:ムー(L)、みっちゃん

夏山シーズンが一段落したので、以前から計画にあがっていた赤ナメ沢とも呼ばれている吾妻連峰の前川大滝沢に行くことになりました。


私は今夏、山岳診療所などの山岳看護師活動が超多忙で、自分の山は剱岳の八ツ峰だけでした。そろそろ楽しい山に行きたいなと思っていたところに、Muuさんが秘湯の温泉というニンジンをぶら下げたので行くことにしました。


9月半ばの福島、時々小雨がぱらつく沢登り、気温は高くないので低体温を避けるため、「なるべく体を濡らさないようにしよう!」と山岳看護師らしいことを言っていた矢先、滝の水流脇を直登するため釜の横へと移動していたら「ツルン↺」「ドッボーン!」の全身ずぶ濡れ、山では予期せぬことは往々にして起きるものです。さっそく体を動かし続ける作戦に切り替えました。


滑川大滝は圧巻の大きさで、さすが日本の滝百選に選ばれるだけある名瀑でした。そして、川幅いっぱいの赤ナメに感激、釜とナメ滝がとてもキレイな沢を存分に楽しめ、支流から登山道に出て滑川温泉まで下りてきました。


下山した後のお楽しみ♪ 滑川温泉は、秘湯にふさわしい佇まいで、お湯は硫黄泉で心と身体に染み渡るとっても良い温泉でした。


ナメと秘湯を満喫できた今回の山行でした。沢としては初心者向きで、メンバーによって積極的にロープを出せば安全に楽しめるので、沢登り組と湯治組に分かれての会山行も良いかと思いました。
みっちゃん

 

入会当初「泳げない人間(私)が沢登りなんて有り得ないこと!」と考えて沢登りは関係のないカテゴリーだと思っていました。ところが、翌年には沢登りデビュー。昨年は「夏は沢登りがサイコー!」と数本は遡行していました。今年は7月末から沢登りの計画を3回計画しましたが、全て台風や悪天候で中止になりました。沢登りしないまま「シーズンを終わるわけにはいかない」と、昨年計画したけど別ルートに変更したため実施しなかった前川大滝沢を登ることにしました。


金曜日に奥羽本線峠駅で仮眠し、明け方に滑川橋駐車場へ移動。すると1台の車が止まっており「吊り橋が渡れないので、登れませんでした。帰ります。」という。記憶では、何年も前から吊り橋は渡れなかった気がするが・・・「我々は沢登りなので」と答えると納得したようで、薄暗い中を走り去っていきました。「登山道=我々の下山道」なので、下山時に渡渉があるかも知れない。そこで、下山時にアプローチシューズに履き替える必要なしとし、沢靴のみで出発します。

 
滑川橋から入渓すると、いきなりの赤ナメ!見た目はコケやヌメリのようで、滑るのでは?と心配するが、この赤色は鉄分なので、滑るような不安もなく歩いて行ける。私は初心者なので、ガイドブック等で初心者向けの沢を選んで遡行していますが、今回の前川大滝沢でも、滝登り、高巻きでは、「これが初心者向けか!?」とつぶやいてしまうポイントがありました。


しかし、そういった一部の通過に注意すれば、基本的には開放的で明るい赤ナメの沢・滝を歩いていけるので、本当に楽しい沢です。ただし、釜は深いところが多く、泳げない私は壁に掴まり足をそーっと下しても届かない場所があり、壁に掴まる手がない場合は、焦る場所がありました(^^;) 泳げる人は、暑い時期に来たら本当に楽しいでしょう♪また、遡行時間も5時間ほどなので、余裕をもった計画ができることもオススメポイントです!


下山時の、滑川温泉直前の吊り橋は、迂回ルートがありました。渡渉は必要ですが、岩の上を渡れるので登山靴でも歩けそうです。朝、駐車場であった方々は暗くてピンクテープに気付かなかったのでしょう。渡渉すると駐車場に戻れるので、スムーズに帰り支度ができます。


今回、前川大滝沢に来たのには、もう一つ目的がありました。それは“滑川温泉”です。一昨年の3月に吾妻連峰を縦走して滑川温泉に下山したまでは良かったが、温泉には入れず・・・(その時の記録はコチラをクリック)。とんでもない豪雪の中をスノーシューで縦走して下山後の温泉だけを楽しみにしていたのに入れなかったことが、宿題になっていたのでした。涼しくなって温泉の良さが実感できる季節に来ることができ良かったです。
ムー