奥穂高岳南稜&前穂高岳 ~2018.07.13-15~

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山域:北アルプス 奥穂高岳(南稜)&前穂高岳(重太郎新道)
日程:2018/7/13(金)~15(日)
メンバー:奥穂高岳南稜:すけちよ(L)、Koo、ムー
前穂高岳:Qちゃん

2つのバリエーションを計画して意気込んでいたものの、一日目の南稜はこれまで経験したバリとは全く違う厳しい山行となりました。
まずは大滝付近の雪渓から取り付きへの飛び移りだ。初めての経験で思っていた以上に恐い。前日、ムーさんとの偵察で飛び移る場所を決めていたが、一晩にしてその雪渓は解けていたため場所を変えてみたものの、変えた場所の雪の厚みがどれだけあるのか分からないし、踏み切ったと同時に雪渓が崩れたらシュルンドへ滑落だ。
なんとか飛び移ることができたが、そこから更にいろんな核心が待ち受けているのでした。


参考にしたトポ(地図)によると途中で左、中央、右と3方向にルンゼが分かれる。
我々は左ルートを選んだが踏み跡などなく、手強いハイマツが行く手を阻み、ルートを探すため3人はバラバラになってしまう。
怖かったのがひとりで岩壁を登りきったところで行き詰まり、降りられなくなったことだ。思わずヘルプのコールをするも、声は聞こえるもののムーさんもKOOさんもどこにいるか分からない。必死で降りていると、掴まっていた身の丈ほどの岩全体が傾きだし、岩もろとも崩落しそうになる。これにはかなり動揺した。
なんとか別のルートを探して切り抜けると一段下の藪にKOOさんも行き詰っていた。南稜をナメていた訳ではないが、ようやく「ここは今までのバリエーションとは違う」という気持ちになりました。


ムーさんと合流するもそこからも急登とナイフリッジが連続する。何度も浮石に肝を冷やしたし、10年ぶりの真夏日となった暑さにグッタリ。自身、少し体調が優れないことに気付き、2人に伝えてなるべく水と行動食を摂るようにした。


無事、南稜の頭に到着するも予定よりも1時間以上遅れてしまっていた。QちゃんにLINEを入れ、ここからの長い下山道に備えて休憩を取るも、厳しい吊尾根と重太郎新道は更に体力を奪っていく。いつもは岩登りを楽しむ余裕があったが今回は全くなかった。満足感よりも敗北感に支配されたことは否めない。下山道は会話も乏しく、たまに出ても「明日の明神はどうしよう?」などと当初意気込んでいた気持ちとは違う言葉が口に出てしまう。


日も陰り、やっと岳沢の登山道入口に着くとなんとQちゃんが迎えにきてくれていた。聞けばQちゃんも灼熱の太陽と重太郎新道に苦しめられたという。そんな状況でありながら、迎えに来てくれたことに嬉しいと感じながらも待たせてしまったことに申し訳ないことをしたと思った。


そもそもこの時期に二日連続の長距離バリエーションを計画したこと自体が無謀だったのかもしれない。南稜での疲労は半端なく、とても二日目の明神岳は無理だったし、ましてこの真夏日に決行すれば稜線歩きは命取りになったであろう。その反面、心のどこかに「ここまできて」という悔しい思いや「朝起きたら回復しているかも」などという薄い期待感もあった。しかし、そこはチーム。二日目をどうするかをメンバーと話し合い、悩んだ末に出した答えは「中止」。「無理せず安全第一。山はありますから」の竜少年からの返信メールに私自身、かなり励まされました。
ここまで暗いレポになってしまいましたが、メンバーと力を合わせて南稜を踏破できたことに感謝し、反省点や経験はプラス材料として今後に生かしていきたいと思います。

また今回は急遽テント拠点を小梨平にしたが、小梨平は売店、お風呂もあり、トイレや炊事場もきれいでオススメである。もう少し涼しくなったら明神岳バリだけで小梨平に再来しようね、とメンバーと約束し上高地を後にしました。
反省ばかりの山行でしたが懲りずにまた計画できるのも会の皆さんのおかげです。今後ともよろしくお願いします。

P.S.
モノリス岩の手前でもヒヤリ?とすることがあったので興味のある方は読んでね。7、8メートルほどの垂壁をシンガリで登った際に、あと3メートルを残すところで上から写真を撮ってもらった。笑顔100%のその直後、左足がクラックにはまった。
右足は置く場所がなかったので、もがけばもがくほど自重で深みにはまる。とうとう登山靴全体がキッチリとクラックにはまって左足はびくともしなくなった。「ヤバイ!ヤバイ!ウソだろ!」を連呼して想定外の出来事にかなり焦る私。


この無理な体勢で抜けなかったら・・・、と最悪の事態が頭をよぎる。「靴を脱ぐか」・・・だが靴紐の部分もクラックに隠れてしまいうまくほどけない。「ナイフで紐を切るか!?」それでもなんとかギリギリ2段目の紐を解くことができて無理やり足を引き抜く。「ドリャー!」ぬ、抜けたー!
次は靴だ。何度も何度も叩いてやっと抜くことができました。靴は上にほうり投げ、片足は靴下のままでKOOさんに引き上げてもらった。いや~、焦りましたというよりパニックでした。想定外ってホント怖いですねぇ。
長文、失礼しました。
すけちよ

 

 

日帰りの実績あるしな~。人気ルートで情報も多いし何とかなる、なんて大間違い。
金曜の夜、西船を出て沢渡に着いたのが0時30分。軽く1杯ひっかけて朝1番のバスに乗るために即就寝。眠れたような、眠れないような微妙な感じでしたが、4時10分にはバス停に到着。さすがに連休の朝は混んでいます。


30分前に並んで乗れたのは多分4本目の増発便。出だしから冷や冷や。小梨平で先発隊のMuuさん、すけさんと合流し6時10分に出発。河童橋のサルの群れを横目に岳沢に7時50分到着。ギアを装着して出発。締まった雪渓を慎重に上がり第1関門のシュルンド越えは、前日の偵察状況より雪解けが進みポイントを変更。普段なら何のことはない1m程の飛び越えに緊張を強いられました。渡った直後にアプローチシューズに履き替えいよいよ夏のバリエーションに出発。登山を始めて5年、登山道以外で穂高を目指すのは楽しくないわけがない。


ピーカンの中、まず3つ股のルンゼへ。今回は左を選択。が、枝分かれの位置が今一わかりづらい。中央から左にトラバース、して左ルンゼに入ったはずも、みんな今一自信がない。これがルートファインティングってやつか。微妙な感じで先頭Muuさんがハイマツの中に偵察に入ったが藪漕ぎがキツイと声がかかる。
それではと隣の岩溝を上がって藪をこぐがこれも外れ。最後すけさんがまたその隣を上がるもこれも違うみたい。頭の出ない高さのハイマツを掻き分けるのはだいぶ大変でした。これが最後に響いた気がします。なんとか2段スラブの下に着き右にトラバースするルートを探すも今一不明瞭。


同じ南稜でも阿弥陀とは大違いで、つまずきながらなんとか進んでいく状況は精神力と時間を消耗します。その場に立ってみないと分からい事が多々出てくる中で、最善を選択できる潔い思い切りを見出すのにはまだまだ経験不足を思い知った感じです。


大岩下のリッジをハーケンにビレイを取りながら、下が切れている個所を登るときは何とも言えない緊張感と爽快な景色と混在した感情の中、ジムなら入門者用のようの壁をちょっと誇らしく登れるシチュエーション。こんな何とも言えない感情に遭遇できる場所が、あちらこちらに有るってのは何ともうれしい限りです。


その後は急斜面を着実に上って行くのですがトリコニー2峰を超えたあたりから呼吸のリズムがハイペースの時の感覚になりなかなか整わない。ペースを保つのがしんどい。ハイドレーションのストローを口にするピッチが速くなる。何とかついて行って南稜の頭に着いたときは登頂の喜びより、ここから小梨平に帰る長い道のりが先に頭をよぎる心理状況。2リットル持っていた水を飲み切り2人に分けてもらう始末。やはり夏には3リットルは持って上がるべきですね。

一服ついて写真を撮り、帰るまでが登山と気持ちを入れ直し、なかなか侮れない吊尾根、重太郎新道を下って岳沢に着いたのは5時過ぎ。上高地に着いたのは7時過ぎ。久々に体内エネルギー全部使い切りました。明神1本にかけて入ったQちゃんには申し訳なかったのですが翌日登るのは無理な状況で9月の連休にリベンジを果たしたいと思います。
Koo

 

 

避暑地上高地
その言葉を覆す暑さだった(^_^;)
梅雨明けも早く、夏山シーズン到来!というのに個人的に色々とあり、バリエーションにチャレンジするためのトレーニングも体力作りも全くできておらず、皆の足を引っ張ることは明らかと判断し、連チャンの計画を一本だけに絞り、初日は前穂ピストンで足慣らしをすることにさせてもらった。


・・・が、暫く山に行っていない+前日の睡眠不足もあり、岳沢小屋に行くまでもメンバーのペースについて行けず遅れをとる。やっと小屋に着き、奥穂南稜へ向かう仲間と別れ1人前穂へ。息がきれて、休むこと度々。こんなんで明日大丈夫か~?高度を上げるごとに、はっきり見えてくる明神岳南西尾根を見て不安がよぎる。
案の定、(日帰り装備なのに)コースタイムとほぼ同時間で山頂到着。今回の穂高は、ゴールデンウイークに訪れた時とは全く違う表情を見せてくれた。今頃南稜チームはどの辺だろう?前穂で待つことも考えたが、下りも気を抜けないし、先に下山して食事の準備をしようと決め、連絡を入れる。暫くして「下山が遅くなりそう」だと返事がきた。心配ではあるが、連絡が取れ一安心。便利な世の中だ。連絡が取れなければやきもきするんだろうな~。
疲れて帰ってきたメンバーと夕餉をかこみながら次の日の相談。
結果、明神岳南西尾根はまたの機会になった。今回連チャンでバリエーションの計画をしたが、実際行ってみないとわからない事も多く、全ての条件が揃わなければ難しいのだと痛感した。
岳沢からの帰り道に見た、大先輩が眠る山の斜面は黄色い花々が咲き誇っていた。次こそは私もチャレンジするので見守っていて下さいね。
Qちゃん

 

「3年振りの奥穂南稜」
ちょうど3年前の同じ時期にNobuさん(OB)に“連れて行ってもらった”奥穂南稜。再度、登攀する機会が「いつかは来る」と漠然と思っていました。今年のGWに昨年入会したメンバーと岳沢ベースで前穂高岳を登った際(その報告はこちらをクリック)に、奥穂南稜の様子を偵察しましたが「まずは無雪期に。」という話しをしていて、再登攀の日が近いことを感じました。


実際に海の日の3連休に計画が立てられると、今までのように「楽しみ♪」というようなワクワク・ドキドキとした感覚は皆無で、日に日に不安が大きくなるのでした。その理由を頭の中で整理すると、冒頭に書いた通り前回は“連れて行ってもらった”だけで、Nobuさんという強力なリーダーがいたからこその登攀だと自分自身が分かっていたからだと答えが出ました。


だからと言って「止めた!」というわけではなく、そこは「今回のメンバーは、3年前の自分以上の登攀をしてきている。」と冷静に考えることで、不安な気持ちを切り替えました。ただし、計画についてはあくまで慎重に考えており、登攀当日に岳沢まで泊まり装備で登り「そのまま奥穂南稜へ!」というのは「無い!」と考え、すけちよ(以後、すけ)さんと、前日入りして重い荷物を先に入れてしまおうと修正、最終的には小梨平から全員が軽量装備で出発することに落ち着きました。


立山の登山研修所に用のあるみっちゃんの車に同乗させてもらい、沢渡からバスで上高地へ。3連休を明日に控えているが、とても静かな沢渡とは対照的に、上高地は外国人を主としたツアー観光客で賑わっていた。そんな賑わいには見向きもせず、小梨平の静かなテントサイトに4人用テントを張る。すぐにくつろぎたいところですが、ここで「お疲れ様で~す♪」と飲みだしたら、前入りした意味がない。


奥穂南稜へ雪渓から取り付ける箇所を、明日になって「あそこから?ここから?」と悩まないように、しっかりと調べておかないといけない。偵察とはいえ登攀装備で14時近くに出発する。すけさんが3年前のNobuさんを思い出させるようなビュンビュンとした足取りで岳沢まで高速移動!汗びっしょりで岳沢小屋に到着し、小休止で雪渓へと偵察へ向かう。


今年は3月以降、かなり暖かくなるのが早く、春山でも雪解けが早く苦労することがあり雪渓の状況は気になっていたが、南稜への取り付き部分まで行くと雪も厚く、大丈夫そうであった。安心して河童橋へ戻ると観光客はおらず、店のシャッターは閉まり、静けさしかなかった。夏の時期でも大多数の観光客は日帰りだろうから、当然と言えば当然で、自分が初めて上高地で宿泊するので、いつもと違う上高地の雰囲気を体験できたことが嬉しい。


テントに戻って、あまりお腹の空いていないすけさんと、夕食を明日の行動食に回したい(?)、という私の考えが一致し、つまみスタートの入山祝いとなる。すけさんと2人だけなのは、鋸岳以来なので、他にテントが無いことを良いことに、たくさん話してから横になった。
翌朝、4時に起きて準備をする。頭の中では、5時過ぎに上高地に2人が着くから、テント場について準備して6時前には出発できるかな?と想定して、早く出発して南稜の登攀に余裕を持ちたい一心である。でも、コーさん、Qちゃんの2人が無事に到着すると自然と気持ちも落ち着き、皆の装備を確認しながら準備を進める。・・・のだが、コーさんのザックが我々2人よりも1回り大きくて心配になる。聞くと「南稜以外は登山靴、南稜はアプローチシューズ」と使い分けるという・・・、岳樺の軽量化の鬼?・・・もとい!岳樺の軽量化推進室長の私としては「う~ん」とは思ったが、今さらでもあるし、コーさんの体力なら大丈夫だと納得する。


実際に歩き出すと、私とコーさんは日帰り装備で軽量化している“メリット”を活かしてテント装備の登山者を追い抜いていく。ところが、すけさんがイマイチ調子が上がらないようだ。最初は、前穂高岳へ登るQちゃんに付き合って歩いているのかと思ったが、呼吸が乱れている。すけさんは、エネルギー不足という自己分析だったので、岳沢小屋以降は、エネルギー補給を意識して登攀していたが、やはり本調子でないと感じた。


そんな心配の種を忘れさせてくれるような出来事もあった。岳沢小屋への道中では、ロープをザックから下げて見るからに重そうな4人パーティーに追い付く。スーさんだ!(スーさんは、私、ムーと同様の名称の付け方で、実は当会のHPに初登場ではない。ぜひ探してみてください。ちなみにスーさんが書いた今回の記録はここをクリック)ここの所、ニアミスばかりで会うのは数年振りなので、とても嬉しかった。お互いに登攀後であれば、もっと長く楽しく話せたと思うが、今はお互いに登攀前、取り付きの情報交換程度で終わってしまい残念だった。ぜひ、次回はゆっくりと話せればと思った。ただ、今回もテント装備で登攀をしており、それには敬服してしまう。


岳沢小屋で登攀準備を済ませ、前穂高岳へ重太郎新道をソロで登るQちゃんと別れ、昨日の偵察通りに雪渓を進み大滝手前の取り付きへ。ところが、取り付き直下の雪渓は、ポタポタ水が垂れており昨日よりもだいぶ薄くなっている、仕方ないので場所を変えてすけさんが飛び移る。続いてコーさんと私も雪渓に負担をかけないようにソーッっと着陸。
ここから、岩場をフリーで登っていく。50mほど登るとスーさん達が早くも取り付きに到着するのが見えたので、特に落石をしないように気を付ける。(全く落とさずに登れないくらい、浮き石と置き石が多い。落とした際は、本当に焦ったがスーさん達に当たっていなくて安心した)ちょっと難しい登りになると、割と岩がしっかりしていて登っていける。奥穂南稜はモノリス岩・トリコニーから上部の高度感があるがかっちりした岩場と下部のルートファインディングが必要な草付き・藪と岩場のミックスと様相が分かれる。さらに下部は3つのルンゼに分かれる。


一般的には左ルンゼから行くと藪漕ぎがないと書かれていることが多く、今回、我々も相談して左から登ることにした。左ルンゼを進むと1か所超えなければいけない岩場が壁となって現れる。近づいてみると、これはクライミングシューズでも超えられないような壁なので、左から巻くことに。ここで我々はルート選びを間違ったようで、とんでもないハイマツの藪漕ぎとなり、私はすぐにトラバースしてルートへ戻るが、すけさん・コーさんは、なかなか戻れない。


藪漕ぎで体力を消耗した2人は、そこからかなり苦しそうになるが、定期的に出てくる岩場ではコーさんがアプローチシューズを活かしてリードしてくれて助けられた。すけさんも序盤は心配したが、苦しいながらも写真を撮る余裕を見せている。下部の終盤とも言える岩壁の基部をトラバースして、そろそろトリコニーかと思うが、なかなか着かない。その上、比較的立った岩場も随所に現れる。3つに分かれたルートも1つに戻っているはずなのだが、私の頭の中では「こんな所を登ったっけ?」が連続する。


頭の中は「?」でも、明瞭な踏み跡がある以上、ここが1本に合流したルートであるのは間違いない。ひたすらに、岩場を乗り越え、草付きを通過していくと、モノリス岩が目前に迫る。そして、その後はアトラクションのような『らせん階段』がある岩峰・・・があったのだが、トポ図には『巻いていく踏み跡あり』とある。確かに踏み跡もあるので、3人で相談して巻く。巻くにしても高度感が出てきており慎重に進む。


怖い思いをしながら岩場を超えると、明瞭に覚えている奥穂南稜のハイライトとも言える岩峰へと続くリッジが・・・やはり今通過したのはトリコニー1峰だった。らせん階段を通り過ぎてしまった。初めて来た2人には、アトラクションの無いただの苦行になってしまったらと申し訳ない気持ちで、「このリッジが奥穂南稜のハイライトですよ」と元気に言うが、2人はすでに疲労が勝っているようで反応はイマイチ。


トリコニー2峰を超えたら3峰は横目に通り過ぎ、残りのイベントは懸垂下降のみ。ここを3人で難なくこなして南稜の頭へと黙々と歩いた。3年前は11時に着いた南稜の頭ですが、今回は14時半(>_<)。すぐそこに見えている奥穂高岳登頂は諦め、油断ならない吊尾根、重太郎新道を岳沢小屋まで下山した。岳沢小屋で装備を解除して大休止して気分転換するも、疲労は回復せず上高地に着く前に暗闇に包まれてしまった。


そんな疲労困憊の我々を、登山口までQちゃんが迎えに来てくれて、やっと元気が戻る!小梨平のテント場は、すでに夕食を終え寝る支度をしている人が多数の中で、お疲れ様会の幕開け。明日(の明神岳縦走)は、厳しいかな、という相談をしている中、早々に睡眠不足&疲労蓄積のコーさんが脱落。私は「まだまだ!これから♪これから♪」だと思って、一度トイレに立った。ところが、この時突然にとんでもなく酔いが回っている事に気付いた!?まっすぐ歩けない。これは、水分補給を制限した結果、一気にアルコールが効いてしまったようで、トイレまで千鳥足、さらにトイレに居座り、外のベンチに転がっていた結果、虫にアチコチ刺されて未だに痒い思いをしている。


今回の奥穂南稜は、登りながら自分の記憶を手繰り寄せようとしては何も取り戻せず、唯一の登攀経験者として頼りなかったと反省しています。特に下部は前回は右ルンゼをさらに超えて右の稜線に出た後はトリコニーまでハイマツの藪漕ぎだったと記憶しており、今回の登攀中に右側に見えたハイマツで覆われた稜線を登ったのでは?と思っています。この謎を解くには、もう一度行くしかないのですが、それは、すけさん&コーさんをリーダーに皆さんに託したい(^^ゞ
ムー