厳冬期、赤岳 ~2018.2.18~

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山域:八ヶ岳 赤岳
日程:2018年2月18日(日)
メンバー:ムー(L)、すけちよ、Koo(コー)

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当会も他の山岳会が行っているように毎月(基本は第2土曜日で、朝からクライミングやロープワークのトレーニングを行った後に)会員が顔を合わせて、山行結果報告や今後の予定を相談し、様々な課題等を話し合い、親睦を深めるための例会を設けています。1月と2月は3月に開催される総会、そして新年度に向けた話し合いをしているのですが、会長である竜少年から「今年のGWは、新入会の方と白馬周辺の尾根にトライしたらどうか。」というアドバイスがありました。

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人間というのは不思議なもので、目標が有るとそれに向けて考えて動くようになります(私だけかな?)。「目標を立てた段階で、半分は終わったようなもの。」という話を聞いたことがあるが、登山の場合はそうはいかないでしょう。それならば、目標に向かって計画的に雪稜登攀に向けてステップアップしようではないかと、さっそくGWの白馬に興味のあるメンバーで日程調整し、まずは一般道の雪山計画を立てた。竜少年からアドバイスをもらい、アイゼンを付けて稜線を歩くルートということで、天神尾根から谷川岳往復をチョイス。

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・・・が、しかし、天気予報は大荒れ!というわけで、天気が良さそうな八ヶ岳へと早めに転進を決定。

この判断が大当たり♪朝から夕方まで1日中雲一つない天気で、強風の予報が出ていたが登ってみれば、想定よりも弱く快適でした。また、気温は厳冬期というだけあって美濃戸でマイナス16.5度、わずかに風がそよいだだけでも、たちまちイタイと感じて凍傷の怖さを体験するとともに、ウエアや装備の機能確認ができました。

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今回一緒に登ったすけちよさん、Koo(コー)さんは、身長は私より15㎝くらい高いのに体重はほぼ同じ、と私一人でウエイトハンデ(?)を背負っていたようで、行きも帰りも煽られてしまったが、好天からくる余裕により、そんな中での会話も終始楽しかったです♪

今後は、雪山泊での尾根歩きを経験し、GWに向けた準備ができたらと思っています。次回以降も登山をするときには好天を期待しています(^_-)。

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ムー

 

 

今回の山行は予定していた谷川岳が悪天候のため赤岳に変更となりました。

昨年の春合宿に西穂高を登って以来、自身2度目となる雪山登山ですが、一番悩んだのがレイヤリング。汗かき寒がりの自分が厳冬期の赤岳で何をどれだけレイヤリングすればよいのか見当がつきません。

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そんな私にさっそく試練が訪れ、前泊のテントでは寒くてほとんど眠れず。翌朝の美濃戸山荘(標高1720M)にある温度計を見るとなんとマイナス16℃。一瞬、見間違いかと思うほどでした。標高差を考えると赤岳山頂(2900M)ではマイナス20℃に近いはずで、これから更に未知の世界が待っていると考えると期待と不安が入り混じります。

それでも行者小屋に着くと陽が射してきて、加えて風も収まって絶好のコンディションとなりました。北日本は大荒れのようなのに八ヶ岳は僕らに微笑んでくれたようです。

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文三郎尾根ではアイゼンとピッケルが雪を軋ませ、新潟の雪深いところで育った自分でも初めて聞く音がとても新鮮でした。

山頂に着くと360°見渡す限りの青と白のコントラストがご褒美として待ち構えていてくれて、厳冬期の赤岳は見るもの感じるもの全てが新しい感覚として受け入れることができました。

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稜線では長時間の滞在はできないため、下山道となる地蔵尾根に向かうと、もう終わりか、と名残惜しい気持ちにもなりました。

無事、行者小屋に下山することができましたが、ここに来るまで不安を抱える自分に的確なアドバイスをしてくれたムーさんとKooさん、参加できなかったQちゃんに感謝です。

今回の山行は気象条件がよかったので技術的な収穫は少ないですが、装備や行動面においては不安要素を少なくすることができたと思います。

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来週は谷川岳へ雪洞泊でチャレンジです。今回の経験を生かしてトライしたいと思います。

最後に厳冬期の雪山を経験させていただけるのも会の皆さんのおかげです。今後もよろしくお願いします。

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すけちよ

 

 

日本の冬の天気といえば西高東低。しかも強力。仕方なく荒れ予報の谷川の冬山から赤岳に転戦。

しかし、これが大正解でした。「2月にこんなに天気が良くていいの?」と言うぐらい、澄み渡った赤岳を堪能できました。

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樹林帯では、ハイペースになんとかついて行って結構汗だくでした💦時折開けたスペースから目に飛び込んでくる山並みになんと心踊らされること。白と黒と青のコントラストに思わず目を奪われました。

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順調に行者小屋に到着し、装備を整えいよいよ冬季赤岳初アタックです。森林限界を超えるとこんだけ天気がいいとは言え風が強い!ただ角度によって強弱が変わるので、弱くて日差しのあるところは快適ビューポイントで高度が上がるほどに見えてくる遠くの山並みはとても美しかったです。

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天気に恵まれ順調に頂上到着。晴天のリアル8K、360度映像って感じで冬の景色を堪能できました。しかし日本海側と太平洋側の天気がこんなに違うとは…。

来週に向け、いい足慣らしができました。

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Koo

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