奥日光スノーシュー未踏ルートへ! ~2018.1.20-21~

dakekanba-admin

山域:奥日光

日程:2018年1月20日(土)ー21日(日)

メンバー:微苦笑(L)、ムー、すけちよ、ドリル、まゆにゃん

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東武鉄道は日光までの直通快速がなくなり特急だけになってしまいました。”リバティけごん”は静かできれいな車両ですが、特急券が必要です。例年に比べて湯元行きのバスはガラガラでした。今回初めて光徳から山王峠・切込湖・刈込湖・小峠・湯元と地図読みをしての雪上歩きです。最初の目的地は山王峠旧標識で、ピタリと目標地点に着いて、藪の急なくだりから涸沼です。入山者も少なく二組の方と出会っただけでした。山王峠手前の急登もスノーシューの威力を発揮して楽にクリア、見上げる空に雲はなく、バージンスノーの散歩です。湖は周囲に亀裂が走り真中を横断するのはやめました。南側日陰の縁を慎重に間隔を置いて突破です。刈込湖北側の日の当たる場所は氷がありませんでした。湖面は平ですから時間が稼げます。

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ここからは小峠を下り、蓼ノ湖を回り込んで金精峠バイパスへ登り、湯元に下って温泉とビールです。翌日はムーさんの提案で三岳とその南側の山の間を通過して光徳へ下ります。地図にルートは無く地図読みの成果を試すのに初めて入りました。入山地点を慎重に見極めて林の中へ入ります。急な上り下りはなく、所々に色褪せたテープが巻かれており、過去の入山者の標識でしょうか。雪上の足跡は鹿かウサギか分かりませんが至る所にあります。鞍部を過ぎると男体山が前方に現れて標高差200m程の急な下りを降りるとやがて小屋が見え、後は平坦な林の中を光徳へ30分程でした。天候に恵まれ健脚な若いクラブの皆さんと一緒に雪上歩きを楽しみました。機会があればまた行きたいですね。

微苦笑

 

 

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スノーシューのメリットは、ツボ足に対しての圧倒的な浮力。対して苦手とされる上り坂や下り坂も、メーカーによる製品の改良が進み改善されていると言われ、スノーシューを購入してから八甲田山・岩木山・吾妻連峰・奥日光と歩いてきましたが、岩場やガチガチにクラストした雪面でなければ、ツボ足は当然!ワカンでも太刀打ちできないほど強力な武器になります。

今年の奥日光スノーシューは、1日目は昨年の2日目と逆ルートである光徳温泉から切込湖刈込湖を経由して日光湯元へ。2日目は未踏のルートを求めて、日光湯元から三岳の山中を横断し光徳温泉へ至るルートを微苦笑さんと相談して決めました。

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光徳温泉で降車し支度が済んだら、微苦笑さんの地図読み講習。すけちよさんを先頭に地図とコンパスで目的地へとひたすら進む。途中、沢や尾根がありルートファインディングしながら、方向を間違えずに山王峠の鞍部に到着した。昨年、苦労して登った涸沼から山王峠鞍部も今回は下り、皆さんスノーシューで滑るようにおもいおもいのルートを下りていくと青空により開放感の増した涸沼に到着。ここから小さなアップダウンで切込湖刈込湖に到着。出発前の週は冷え込みが緩んだので心配したが湖は凍結していた。平らな氷上は我々にとっては高速道路のようで、一気にスピードアップ!

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皆で楽しみながら歩いて、金精道路へ出る最後の坂を登りきると、湯元の温泉街が見えて「着いた~!!」という充実感・満足感に満たされた。こういう時は飲み過ぎに注意なのだが、食事前に温泉に入ったら喉が渇いてしょうがない。・・・というわけで、飲み過ぎ食べ過ぎて深夜1:00過ぎて就寝。。。

2日目は、スノーシューの真価を発揮できると楽しみにしていたルートを、地図を見ながら進む。雪が降ってからは誰も歩いていないようで、沈み込むところがやはり楽しい♪夏道としては、ルートがあるようで藪漕ぎが無かったのも良かった。出発前日に高熱で欠席となったKooさんに加えて、今回の参加メンバーと全員で歩けば、次回もスノーシュー未踏ルートを攻略できると思います。これからルートを探すための地図とのにらめっこをするのが楽しみです♪

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Muu

 

 

今年最初の山行は初のスノーシューと初の地図読み。

初日、私以外の地図読みできる方がリード(先頭)かと思いきや、リーダーの微苦笑さんからリードのご指名をいただきました。少し大袈裟な言い方になりますが、リードをやってみると、メンバーが多いので複雑な地形に対しての情報を伝えてくれるのは大変ありがたいのですが、その反面、いろんなルート提案が出てどちらに行くべきか、どのルートが最適なのか、ペース配分は問題ないかなど、思っていた以上に配慮すること多く、大変な役割であることに気づきました。これらは実際に先頭に立たないと分からないことではないかと思います。

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一番体得したかったのが地図読みでとても勉強になりましたが、終わってみるとリードとして先頭を歩かせてもらったことが個人的には大きな経験になったと感じています。地図読み兼リードできるのが一番の理想であればそれを今回、踏み後もない場所で実践させていただいたことはとても価値のある山行であったと感じています。

微苦笑さんがよく「リードやってなんぼ」とおっしゃる言葉、ここでも当てはまりました。

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コース途中の枯沼までは谷筋がいくつも走るような地形で、ドリさんのガーミン(GPSログ)と比べると谷を挟んだため少し遠回りしたようです。同行してくれた皆さん、ご容赦下さい。

会に入会させていただき2年目となった今年はクライミングを含めて進んでリードをやってみたいと思う。もちろん最初からうまくいくとは思ってないし、そもそも向いていないかもしれない。いずれにしてもメンバーのフォローがないとできないのでこの場を借りてよろしくお願いたい。

スノーシューは最初の数キロはスノーシュー本体の「ヘソ」が分からず、普段と違う脚の筋肉を使うようで先が思いやられたが、重心の掛け方、歩き方が分かってくるとよほどの高低差がなければどこにでもズカズカと歩けて気分がいい。心配していた筋肉痛も皆無。また行きたい。

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快晴の二日間、宿も温泉も満喫し、親睦も更に深められた山行でした。

最後にこうやっていろんな経験をさせていただけるのも会の皆さんのおかげです。今後もよろしくお願いします。

P.S.①

唯一残念だったのは、KOOさんが病欠となり、楽しみのひとつであったKOOさんいぢりができなかったことだ。機会があればまた行きましょう、KOOさん。

P.S.②

ネット上から無料版の地図をダウンロードして持参したが、詳細には出ていない箇所があったり、文字記号が小さいので老眼には堪えた。地図はケチらずヨシキで買います。

すけちよ

 

 

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スノーシューを使った初めての山行ですが、雪の上を歩くのがこんなに楽しいとは思いませんでした。無雪期とは全然違う風景、決まった道もなく好きな所を歩ける感覚、なんとも自由で面白い。

微苦笑さんには地図とコンパスの使い方もレクチャーしていただき有り難うございました。なぜ雪山を登る人たちがいるのか少しだけ気持ちがわかった気がします。

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ドリル

 

 

今年の雪山第一弾、スノーシュー。私が少しだけ経験してきた雪山登山。定番のワカン・アイゼン・ピッケル持参。山の中でテン泊自炊。シュラフ持参で極めて重量。雪に足を取られ転倒。 亀のようにひっくり返って動けなくなったこともあった・・。雪崩と雪庇の恐怖に慄き、 冷え性の私には肉体的に辛く、しょっぱくて悲しい思い出が詰まっている。当然、文句ばかり溢れるから、雪山が嫌になっていた。

今回、スノーシューを新調して臨んだ奥日光。心の奥では「行ったらやっぱり辛い思いをするのでは・・」と警戒していたのにあっさりと予想を裏切られた。二日間、無風快晴で積雪量も少ない。ビギナーデビューには好条件。素敵な電車で旅行気分を満喫。微苦笑さんの「皆で地図読みをしながら目的地に到着する楽しみ方」はまさに自分が求めていたもの。

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心の中で「氷が割れて自分が落ちるのでは?」とハラハラしながら凍結した切込湖・刈込湖上を渡り、峠を越え、湯元の温泉街が見えたときは達成感。 硫黄の匂いが堪らない温泉に浸かり、用意された温かい布団と食事は嬉しい。部屋で皆との酒盛りは大好きな時間。さすがに疲れて途中で退席。最後まで残った皆様の、酒への愛着は本物です。(笑)

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翌朝、動物たちの足跡を見ながら光徳牧場に行くルートも楽しかった。静かな雪上散策。これは病みつきになります。岳樺流の雪遊びは良かった!嫌いになっていたことがほんの少し好き・・の錯覚に陥ってしまった。

遊びの達人、微苦笑さん。また、よろしくお願いします!

まゆにゃん

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