赤岩尾根(両神山バリエーションルート) ~2017.12.2~

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山域:奥秩父 両神山 赤岩尾根

日程:2017年12月2日(土)

メンバー:Muu(L)、ドリル

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今年の登山を振り返ると新しい会員との山行が増えたのが、大きな変化だったと感じます。意欲ある新入会員に私ができることは、先輩とトレースしたルートや、初めての山を一緒にチャレンジする機会を積極的に作ることにより、習った知識・技術の伝承をするとことでした。その結果として個人的にもステップアップができれば良いのですが、新入会員の進歩に比べて進歩が少ないためか、なかなか実感できません。そこで雪の便りが各地から聞こえてくるこの時期ですが、今年の無雪期登山の登り納めとして、両神山のバリエーションルート赤岩尾根を登ろうと決めました。

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メンバーは、同日に実施される予定の山行にまだ参加表明していないドリルさん(以後、ドリさん)に都合を聞いてみると「OK」の返事。一月前と同じように金曜の夜にドリさんが迎えに来てくれる、ありがたい!出発は少し遅かったが、奥秩父は近い。日付が変わる前に到着し、一杯飲みながら明日の予定を確認します。毎回のことですが安全第一ということと、今回はさらに「ヘッデン下山しないように!」を目標にしていたので、早めに就寝。4時半に起床し、車で登山口へ移動し明るくなった6時半過ぎに出発!

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登山口はニッチツ工業の旧社宅である廃屋が建ち並ぶ中を進む。同じ廃屋でも世界遺産に登録された長崎県の端島(軍艦島)は鉄筋コンクリート造りの頑丈な建物だが、こちらは木造平屋が多い。しかし、どちらにも共通しているのは、日本の高度経済成長期を支えた全盛期の賑わいを想像できる遺構ということ。目を閉じると、汚れた作業服を着た多くの作業者たちが大声を出して歩いている・・・そんな当時のエネルギーを感じながら、赤岩峠へと登っていく。落ち葉の多いこの季節、途中で踏み跡を見失ったが、焦ることなく直登して赤岩峠へ到着。

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ここでヘルメットを装着し、赤岩岳へと進む。赤岩尾根について説明すると、両神山の北側から西へとほぼ真っ直ぐに伸びている尾根で、我々は西端の赤岩峠から東へと進んでいくのだが、赤岩峠から今日の最高峰である赤岩岳には30分もかからない。登山口を出発して2時間以内で本日の最高峰に着くのだ。その後は大小のピークを通過して一般登山道の八丁峠へと到達する。

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夏は藪が濃く苦労することが容易に想像できるルートであるため、今の季節は好機である。しかしさすがに12月は寒い。東西に伸びる尾根の北面側を歩くと、穏やかにもかかわらずキーンと冷えた北風により吐く息は白く、ぶら下げているペットボトルの水はたちまち凍り付く。そして、今回のルートは岩場の登攀が多く楽しいのだが岩を持つ指の感覚が薄れていく。対して南面側は、無風で日が当たり汗をかきそうになる陽気です。隣国であった出来事のように北から南へと強行突破したいのだが・・・。なかなかルートファインディングに苦労する・・・というよりも楽しいと表現した方が正確だろう。

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地図上では東西へと真っ直ぐであるが、各ピークへは直登、南面、北面と迷路のようにルートがある。ピークからコルへも東へ真っ直ぐに進むと切れ落ちた崖にぶち当たることも多かった。少し登山経験があればロストしたまま大きく進み致命的なミスをすることはないであろう。また、各ピークでは岩場も多くロープを積極的に使用した実践的な訓練ができる。何よりも昼間の短い季節でも余裕を持って下山できるので、時間的な不安がないため、本当に楽しめる良いルートです。今回は快晴のため、ご褒美的に遠く北アルプスまで見渡すこともでき大満足でした。

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日曜日は赤岩尾根の南側に平行して伸びる狩倉尾根もチャレンジしようと考えていましたが、それは来年の楽しみにしました。下山後はスーパーで買い出し→温泉でのんびり→テント設営。当会の大食漢1位2位が揃っているので、前回の反省を活かしてボリュームUPしたキムチ鍋を食べながら、今年から雪山初挑戦のドリさんに「次回は雪山ですね!」と言ったか、言わなかったか、来年のお楽しみです。

Muu

 

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今回、奥秩父の赤岩尾根をムーさんと山行してきました。

実践でのルートファインディングや懸垂下降などを経験出来、岩登りも楽しい山行でした。

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山行の後半になり足の不調が出てきましたが、予定通りに問題なく下山出来ました。

しかし、ムーさんには申し訳ないと思いつつ、翌日の狩倉尾根は難易度を考慮して中止してもらいました。

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狩倉尾根は体を鍛えなおしてチャレンジしたいと思います。

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ドリル

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