御在所岳 藤内壁クライミング ~2017.5.12-13~

dakekanba-admin

山  域 : 三重県・御在所岳藤内壁(前尾根・一の壁)

日  程 : 2017/5/12-13

メンバー : みっちゃん(L)、MUU

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昨年秋、微苦笑さんと御在所の前尾根と一の壁をクライミングしました。ふたりとも初めての御在所でしたが色々ルートを探りながら、とっても楽しい充実したクライミングでした。

今回は地元の人にGWの次の週は花もキレイで空いてていいよと勧められ、400キロの道のりをまた来ましたが、気候的にもとても良いクライミング日和でした。

今回の山行はムーさんが前回行けなかったリベンジに付き合っただけではなく、実は私のリベンジでもあったのです。

前回ショッパ目のルートは微苦笑さんがリードしてくれましたが、今回は自分が全てリードする心づもりで来ました。

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雪壁は腕力と体力で上がるのでそれはムーさんに任せられますが(笑)、ジャミングやカムを使ってのナチュプロはまだ経験の少ないムーさんには任せられません(笑) ゴメンね、ムーさん。

特に気合を入れないといけない箇所もあり、そこもすべてリードし微苦笑さんに少しでも近づきたいというのが私の今回の課題でした。

ここぞという時に微苦笑さんに教えてもらったハンドジャムがバッチリ効いて、その度に「ヨシ!イイぞ、ガンバ」と微苦笑さんが応援してくれている様に感じました。

無事にヤグラP2まできて私の課題はクリア。ホッとしてドッと疲れが出ましたが、折角なのでヤグラにチャレンジ。しかし数メートル上った所でウ~(汗)、これは次の課題にしよう(笑)と気持ちを切り替え岩から下りました。

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前回と同じ様に急斜面ガレガレの前壁ルンゼを下降して登山道へ出て、一の壁に向いました。

課題達成の私とはウラハラに、不消化気味のムーさんに一の壁でリードしてもらい、今回のクライミングは終了。朝から夕方まで丸一日クライミング三昧でした。

この季節の御在所藤内壁は花も緑もきれいで、とても清々しい気持ちのいいクライミングを楽しめました。(みっちゃん)

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「クライミングをなめるな!」と言われてもおかしくない。ここ半年は、外岩はおろか室内壁でもクライミングはしていなかったが、久しぶりのクライミングで三重県の御在所岳藤内壁まで遠征をしたのだ。

昨年秋に御在所岳遠征を計画した際には、出発直前に都合によりドタキャンしてしまい、とても残念に思っていた。そして今回、気候的に暑くも寒くもなく、花が咲き、混雑も一段落しているGW連休明けがオススメということで、岩場が空いている金曜日に人気の「前尾根」、土曜日に「一の壁」に登ろうと考えていた。しかし、天気予報は土曜日かなり悪い。中止ということも考えたが金曜日は良い天気だし、せっかく休暇も取得したので決行となった。

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藤内壁までは千葉から距離にすると400km程度だが、向かってみると「新東名」の走りやすさとインターからの分かりやすさのおかげもあってか、北アルプス北部へ行くのと変わらない感覚だった。金曜日の早朝に藤内小屋を経由して誰もいない前尾根に取り付く。前尾根はP7からP2まで尾根上のピークをクライミングしながら稜線に到達するというルートで、マルチピッチが楽しめる良いルートだ。今回は前日に降雨があったためか、所々濡れておりヒヤヒヤする所があった。

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正月太りもやっとのことで解消して、勤務先の健康診断に向けて身体作りも順調(?)なのでリードして「さりげなく登って」やろうと思っていたが、このルート2回目のみっちゃんからはリードは「✖」と言われた。ならば、みっちゃんが苦労していたら交代しようという腹積もりを持ちながら見た目「大人の対応」で、ビレイをする。P7はまず「木登り」から、みっちゃんも最初なので慎重に登っていく。無事に支点まで到達し私の番。リードしていると想定して登り始めたところ、クラックの中や木の根に水が滴っていて、滑りやすくて焦った。「よく、みっちゃん登ったな・・・。」白馬主稜からのプチ高所恐怖症も再発し、臆病風が吹きまくる~(汗)。みっちゃんが大丈夫だと考えて私がリードさせてもらった所もハラハラしながら登る始末・・・。みっちゃんがリードした所は、「自分がリードしていたらどうだったか!?」と考えながら登っていくが、難しい箇所が多かった。しかし、聞いていた通りに爽やかな天気の中、花が多く咲き、鳥が鳴いている中を、二人だけでコツコツと壁を攻略していくのは楽しい♪

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最後のヤグラはトライするもさすがにみっちゃんも難しいようなので、「ヤグラは次回Sさんに教えてもらおう!」と決め、ここで降りて「一の壁」に向かう。一般登山道に合流するまでの下山ルートは、途中にザレザレのところや水が流れているところもあり、クライミングとはまた違った気を遣う部分で、一般登山道に合流すると整備している方に感謝せずにはいられなくなる。

「一の壁」に着くと一組二人が登っているだけで、さっそく向かって左側の簡単なルートをリードさせてもらう。ここは中間支点もしっかりと有り安心して登ることができたが、トップロープ方式ではないため終了点から2人で「側道」を降りていくが、慎重にクライムダウンしなければならない。この頃には「今日一日をフルに登ってやろう!」という野望は、クライミングシューズを長時間履いたことによる足の痛さとリードした満足感により消えていたので、夕方になり他には誰もいなくなった一の壁を背に記念写真に納まり下山することにした。

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昨年末からGWまで雪山onlyだった「山SW」がクライミングに切り替わるには十分な一日だった。(MUU)