岳沢ベースで西穂高岳 ~2017.5.3-5~

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山域:穂高連峰 西穂高岳

日程:2017.5.3-5

行程:上高地~岳沢小屋~西穂高沢~西穂高岳~西穂高沢~岳沢小屋~上高地

メンバー:微苦笑、Mierin、DG(L)、すけちよ、KOO、マキ、みっちゃん、MUU

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10数年ぶりの岳沢訪問となりました。河童橋は観光客・登山者で大賑わいです。木橋を渡ってすぐ左への山道や、林道からモレーンを越えて雪渓へ飛び出す地点は懐かしく思い出し、目の前に展開される穂高の山々が紺碧の空の下、雪の肌と黒い岩のコントラストが織りなす景観は変わりありませんでした。変わったのは自分の体力で、ヒュッテ手前の登りでは両足が悲鳴を上げておりました。クラブ春山合宿が岳沢と決まったのを機会に亡くなった先輩の慰霊をこめての参加でした。幸い下山日まで好天に恵まれ、合宿目的の西穂も踏破でき、テントキーパーの微苦笑も大いに嬉しかったです。5/45にかけてヘリの出動を3回確認し、滑落や雪崩に巻き込まれ3人の死亡が確認されました。あらためて山登りの厳しさを実感しました。

(微苦笑)

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Hさん

ようやくお会い出来ましたね。

岳樺の仲間をお連れする事が出来ました、長い間この日を待っていました。

20年前も今と同じ意気盛んな50才前後のメンバーでしたね。山に向かう心意気と酒量の多さは今も健在です。

20年前と少し違う所は「必ず生きて帰る」と話される竜少年のもと安全登山の技術、精神の向上を常に図っています。

今日も救助ヘリが頻繁に飛んでいましたね。国際山岳看護師を目指すみっちゃんは、救助も大切だが安全登山の啓蒙教育を地道にやって行かなければならないと話される素敵な女性です。この20年で会員の出入りはありましたが仲間は変わっても「Hさんと竜少年の岳樺」の居心地の良さは変わりません。

会の発展と安全をこれからも見守って下さいね。次は竜少年を連れて来ます、またお会いしましょう。

Mierin

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二年ぶりのGW合宿。昨年は悪天で中止となったので、今年こそは成功させたかった。

また、新たなメンバーも3人加わりバリエーション初級ルート(西穂沢~西穂高岳)とはいえ6人そろって登れた事がとてもよかったと思う。

岳沢BCでは重鎮の微苦笑さんとmierinさんが待機して下さって、無線機で交信しながら励ましてくれました。登頂後、岳沢BCに戻るとmierinさんが乾杯用ビールを冷やして待っていて下さった。何とも嬉しい限り!!皆で乾杯したビールは最高に美味しかった。

新加入のお三方には、初めて寝食共にという山岳会ならではのテント生活も体験できてよかったのではないかと思いました。

DG

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岳樺クラブにとって約20年ぶりの岳沢合宿、普通の合宿でない事は昨年計画にあがった時から認識していました。昨年は残念ながら悪天候で中止だったので2年ぶりの念願のGW岳沢山行でしたが、鎮魂と親睦と雪山実践と、それぞれが色々な思いや考えで参加した合宿は天候に恵まれ三日間素晴らしい快晴&展望でした。

 無事に6名で西穂高岳のピークにも立ち、無事故で合宿を終えることが出来ましたが、春山では仕方ないにしても夏日とも思える暑さで、暑さに弱い私は熱中症気味でバテバテ、急な気温の上昇は本当に気をつけないと身体がついていかない(汗)

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 しかし、やはり春山は本当に怖い。滑落、雪崩、県警ヘリの出動を何回も目の当たりにして、山は命に関わる危険なスポーツということを肌で感じ、個人的にはこれから国際山岳看護師を目指す者として何が出来るのか考えさせられました。一般の人からは何故危険な雪山に行くのか、なかなか理解してもらえませんが、雪山は本当に凜として美しい。だからこそ山で死んではいけないと改めて思いました。

 ところが、まさかテン場でいきなり救助活動をするとは泥酔者の救助活動は想定外でした()

これもれっきとした救助活動、標高が高い所での飲酒では考えられること、良い勉強になりました。今回の特別な山行を成功させるために、一所懸命に働いて飲酒まで一所懸命になってしまった今回の食担さん()、お酒では死なないので多少は多めに見てあげないとですね()

(みっちゃん)

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暗い中、テントを出発したのでヘッデンの明かりだけが頼りだ。雪は足裏の感触からアイゼンを使わなくても大丈夫だと判断した。ところが足がまるで言うことをきかない。抵抗する間もなくスローモーションのように私は滑落した。落ちた場所は雪上のためケガをしなかったのが幸いであった。

岳沢のテン場は棚田のようになっており、どうやって転落した下の段から這い上がってきたか覚えていない。ちょっと「楽し過ぎて飲み過ぎた」ことが原因だ。最後の夜にやらかしてしまった。それ以外は、最高の会山行だったのに・・・。

今回の山行は、総勢8名の参加者で岳沢をベースに奥明神沢から前穂高岳、西穂高沢から西穂高岳へ登る予定であった。GWの会山行としては、昨年は悪天候が予報されていたため幕岩へ変更したので、2年ぶりの雪山である。今回はマキさん、すけちよさん、KOOさんと初めて一緒になり、事前にお互いの体力等が分からないため不安なこともある。しかし多い人数での山行が修学旅行のようにワクワクとさせていた。

また、これだけの人数で初めての食担をすることになり、メニューを考え試食を重ねて8人分の食料を準備しておいた。今回、DGさんに加えてすけちよさん、KOOさんという180cm以上の長身男性が入会したことで、安心して食料やお酒を準備することができた。

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5/2に仕事を2時間早退してみっちゃんと合流。和光市駅でMierinさん、マキさんをピックアップし連休前夜で混んでいる高速を走る。微苦笑さん、すけちよさん、KOOさんは別の車。1時前に沢渡の駐車場で就寝し、4時起きで支度を済ませ7人で連休前半から山に入っているDGさんの待つ上高地へ。

上高地のシンボルでもある河童橋のたもとでDGさんが合流し、8人で岳沢へ。登山道は途中からは雪の残った沢沿いを歩くため比較的歩きやすかった。岳沢到着時に先行したマキさん、すけちよさん、KOOさんがテント設営の準備をしていてくれて、初めての会山行参加なのに手際が良くて感動した。

設営後、全員でコブ沢が見える位置まで行き、Mierinさんが献花し、微苦笑さんの「Hさん、お久しぶりですね。」で始まる挨拶に続いて黙祷をささげた。「絶対に生きて下山する」という会の方針を、心に強く上書きした。

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テントに戻り、明日の予定を確認。微苦笑さん、Mierinさんがテントにて待機し、他の6人で西穂高沢から西穂高岳とし、要所毎に無線交信をすることになった。

4日の朝、DGさんを先頭に出発。雪はガチガチに締まっており歩きやすい。西穂高沢の取り付きで無線交信、微苦笑さんの「頑張ってー!」に自然と笑顔が出て元気が出る。西穂高沢は、なかなかの急登だがアタック装備のため、はるか上を進んでいるグループに追いつくのではないかというペースで登っていく。私が先頭になると登りやすいルートを探すのに時間がかかるために立ち止まるので、2番手の人に迷惑をかけないようにペースを速めている時があり、初めて一緒に登る方には焦らせてしまった。稜線に出ると岳沢小屋のテント場が見えていたので、無線交信の際に手を振りたかったが、ヘリが飛び続けておりできなかった。

稜線上は今までと様相が変わり、岩と雪のミックスとなり、より慎重に歩行しなければいけなかったが、皆、しっかりと一歩一歩進み、西穂高岳の山頂に全員で登頂できた。山頂直下の下降では念のためロープを出したが、これは良い経験になったし安心して下降できたと思う。前のグループで仰向けのまま四つん這いになり恐る恐る下降している人がおり、先に下りた仲間はただ見ることしかできないでいたので、ロープがあるだけで安全・安心して通過することができると感じた。

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下山時は、私一人だけ尻セードで楽をして降りたおかげもあり、先頭で岳沢小屋へ向かっていくと微苦笑さんが全員を迎えてくれて、一人ずつ握手をして「おめでとうございます!」と健闘(字的には「懸登」ですね)を讃えてくれ、Mierinさんが登頂祝いのビールを用意してくれて、8人全員で登ったのだ、会山行って素晴らしいと実感した。

最終日は、奥明神沢から前穂高岳という考えもあったが、全員で話し合って「来年!」ということになったので、気が緩んでしまい一人で騒ぎすぎてしまった。飲んでいなければ無口な私でも、一人ずつ謝りたいこと、感謝したいことが溢れんばかりに出てきますが、それを口に出すのは次回の夜の楽しみにしています♪

(MUU)

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私にとって、初の雪山2泊以上のテン泊会山行でした。今回は「寝食共に・同じ釜の飯を食う」という初の経験でした。一つのテントに3人以上で寝るのも初めてです。夕飯は個人山行でも皆で共同の経験はありましたが、食担2人で4食分。毎食メニューを変え、人数分食材用意し、分担歩荷で分ける・・・。大変なことだなと思いました。

自分は入会して間もないので、何の担当でもなく何もせず、自分の力では行けないバリエーションルートを登れることに暢気にワクワクしてましたが、ロープを持つわけでもなく、懸垂下降もセッティングしていただき回収もせず降りさせていただき、(実践初の懸垂下降! 注意点など身をもって実感でき、勉強になりました!) 積雪の西穂高に、皆で登頂できてすごく嬉しく光栄で感謝でしたが、何もできない・してない自分に苦い思いを感じました。こんなに良くしていただいて、自分はいつか同じことをできるようになるのかと・・・。いえ、できるようにならないといけないんだと強く意識しました。

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今回は、先輩たちのご尽力、盛り上げ力、頼れるさまを間近で見させていただき、感謝と恐れ多さを感じた山行でした。

といっても厳しく怖いなんて少しもなく、教えは穏やかで適切、お酒の席では無礼講もオッケーな、本当に暖かい人しかいない、「やることはしっかりやるけど楽しく笑いまくった」素晴らしい山行でした。お天気も良かったですし! 先輩方、ご参加のみなさま本当にありがとうございました。私がお返しできるまでどれだけかかるかわかりませんが、待っていて下さい!

(マキ)

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今年の3月に入会した私には初の合宿、初の雪山登山でしたが、 無事に西穂高のピークを踏み下山することができました。 ひとえに会の皆様のおかげだと思っています。

 無事とはいえ、その中にはいくつかの失敗もありました。 山頂近くでのロープ下降で落石を起こしてしまったこと、 自分の短所である、準備が遅いことでパーティ全体の行動を遅延させてしまったことです。 今後は先読みした準備、行動を課題としたいです。

 反省づくしの山行であった反面、感動も数多くありました。

・西穂から帰還した際に微苦笑さんが出迎えて握手してくれました。(思わず、グッときました)

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・ミエリンさんが祝杯用のビールを用意してくれました。(忘れられない味になりました)

Muuさん、みっちゃんの料理。(一品一品に工夫がされていて美味いのです)

・全員そろっての「いただきます」。(同じ釜の飯を食う仲間なんだなと再認識)

・連夜の楽しい宴。(メンバーの山行とは違う面が見れてよかった)

 などなど入会前のソロ活動では味わえない共同生活の楽しさを満喫することができました。

 同行していただいたメンバーの方、ならびに会の皆様、ありがとうございました。少しずつですが、今回学んだこと、感じたことを糧に会のため、自身のために精進したいと思います。今後ともよろしくお願いします。

(すけちよ)

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テーマパーク登山との決別

今まで、どこか浦安のランドに行く行為の延長上にあった登山。

上高地バスターミナルはどこかワールドバザールに似ているところがある。

バスを降りてしばらく歩くと視界が開け河童橋の先に穂高の山々が視界に飛び込む。

そこを中心に多方に散策路、登山道が伸び沢山の人が北アルプスを楽しんでいる。

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初登山で涸沢を目指してから、槍ヶ岳、ダイキレット、ジャンダルムと上高地を起点とした登山をしてきた。

が、危険とは言えそこには黒子として登山道を整備して頂いている方々がいて、成り立っている登山であり、ある程度の安全が確保されていた。

まるでランドの各エリアに有るジェットコースターに乗ることの延長のように登山をしていた気がしています。

今振り返れば会に入会申し込みをした時、会に入ればバリエーションの安全が確保されているという誤った認識がどこかにあったと思います。今回その認識を改めることができました。

 岳沢のテント場に入り大きな山岳テントを張るのも新鮮でテンションンが上がります。

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とはいえ会にとって思慮深い場所であり、故人の冥福を祈り、雪崩講習により雪に対する認識を改め、身の引き締まったところで、晩飯です。

なんせ大勢でテントに泊まってご飯を食べるのが初めてですので衝撃的でした。

一人で登っていたときは、ご飯といえば、アルファー米かシリアルでエネルギー確保の行為でしかなかったのが肉と野菜が目に飛び込んでくる。トマトピューレのパックを開き鍋に投入が始まる。

山ごはんの本を立ち読みし、写真をみてなるほどと思いつつも、一人では面倒くさくてやらなかった料理が目の前で展開されていきます。創作過程も味の一つと再認識。食担と言う言葉を聞くのも初めてですからすべてが新鮮な1日めでした。

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 2日目

3時起床 段取り。

4時食事 朝食作り、山行が食欲との戦いであるということを改めて認識する。

5時出発 日の出前の薄明の中取りつきに向かう。クラストした雪面は歩き易く足音の連呼は耳触りがいい。

 5時半 取りつき 私はビーコンを持っておらずチェックの様子をうかがう。

 前半、日の出までは快調な歩行、がしかし日の出とともに暑さとやわらかい雪との戦い。

5月ってこんなに暑いのか、四方八方から照り返す日焼けマシーンの中みたいでした。

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 西穂高沢のトップから頂上へ 青というよりは藍色に近い空と残雪期の白の映像は登頂のご褒美でした。トランシーバー連絡が達成感にちょい盛りして心地いい。

下山では、雪庇への注意喚起をされつつロープによる降下。緩んだ斜面を注意しながら無事下山。

取りつきからテントまでの道のりがやけに長く感じる帰還でした。

微苦笑さんが出迎えてくれて祝福して頂き、Mierinさんにはビールをご馳走になり、あげた祝杯は、うまかった~。

会による山行テント泊は、緊張と解放のふり幅がデカイ。

2日目の晩飯はピリ辛水餃子。疲れた体に染み渡る。明日は帰るだけとなり飲むとなったら酒とつまみが次から次へと出てくる、出てくる。みんな、ザックのどこに入れてたんだ。

 雪は踏んでも呑まれるなという言葉があるかどうかは解らないが、山では雪に呑まれても、酒に呑まれても事故になる。ただ、酒に飲まれるとネタと肴と笑いがのこる。

 今回参加させていただき、会長の言われる一人称登山ができたか甚だ疑問ではあるが、決して用意された安全は無いことに気づけ感謝しております。

そして、緊張は解放を生むことを見せられると・・・

 また行きたい。

(KOO)

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こちら、岳沢合宿の在宅本部

 訳あって岳沢合宿に参加できなかったが、自称在宅本部と名乗り、合宿に行ったつもりになって天気の事、行動の事、テントの中のことなど想像して「参加しているのだ~!」と叫んでいたのである。

初日:上高地の喧騒を抜け河童橋からみる穂高は懐かしくもありホロリとするのである。

  みんな、重いザックだけれどガンバしてくれ。

  ミエリンさんが持参した花束で皆が黙祷してくれた、涙がでる。ありがとう。

  雪の状況はどうか、雪崩ていないか、風は強くないか、みんな元気か。

二日目;皆で西穂へ登頂。写真がLINEで送られてきた。よかった。無事がなによりだ。

三日目:毎日新聞に山の事故、遭難多発、岳沢でも雪崩れた模様。みんなは無事か。大丈夫か。

  無事下山のメールが入る。よかった。

行く前はいろいろ議論があった、雪に対するなんとも言えない恐れ、イザというとき自分はどう行動すべきなのか。そういったことが今回の岳沢合宿で、雪というものが、なんとなく、なんとなく身体で感じられたのではないか、と思っている。

天候に恵まれ、皆が無事に帰宅できたこと、これに勝るものはない。よかった。お疲れ様でした。

(在宅本部長:竜少年)

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