えっ!?岳樺クラブが富士山・・・高度順応なんです

dakekanba-admin

山域:富士山
日程:2015/7/12
メンバー:みっちゃん、Muu

 ここのところ、梅雨の天気に翻弄されて、月に1度の例会でしかロープを使用していないですが、今回もロープ無しの山行になります。岳樺クラブも普通にハイキングや縦走をするんです。
 今回は、富士山に登ってきましたので報告します。(Muu記)
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 8月にみっちゃんがマッターホルン(4,478m)、そして9月に私(Muu)がキリマンジャロ(5,895m)と海外登山へ挑戦するので、その高度順応を目的に国内最高峰の富士山(3,776m)に登ってきました。
 考えている高度順応の方法は、富士山に1回登るだけではなく、3回登るものです。1回目は、1月くらい前に山頂で長居はせずに下山する。2回目は、山頂で少しゆっくりして下山する。3回目は、山頂で宿泊する。それぞれ下山後は下界でのんびり過ごすと、身体が自然と高度順応して本番に臨めるというものです。みっちゃんは、2回目。私は1回目となります。

 登るルートは、登山シーズンでもマイカー規制がなく、車で行くには便利な「御殿場口」からの往復です。前夜に都内で集合し、御殿場口駐車場へ着いたのが23時頃。すぐに仮眠・・・したいところですが、車で急激に高度を上げて高度に慣れていない状況で、すぐに寝ると呼吸が浅くなるため朝起きてから辛いよ~と、眠い目をこするみっちゃんに話しかけること小1時間、さすがに眠気には勝てず就寝。
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 2時間半くらいは眠ったのか? 3時に起床し、4時過ぎに出発!
 眼下は、すべてが雲海で覆われており、地平線を見渡せば「地球は丸い!」と誰もが実感するような景色。振り返って富士山を見上げれば、山頂から左の太平洋側へと続く斜面の途中に富士山よりもインパクトのある宝永山の火口が口を開けている。いわゆる富士山のシンメトリー(対称)な形とは全くイメージが違う山容に、ちょっとショックを受ける。
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 登り出してからしばらくは、なだらかな斜面を1時間ほどジグザグに登って行く。途中で素晴らしい日の出を、立ち止まってしばし眺める。しかし、今日も暑くなりそうな予感。
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 宝永山の火口が間近に迫るくらいから、角度が高くなるが同じようにジグザグに登って行くため、体力的にはキツくはないのですが、所々堆積している石の中をザクザクと登るため滑るところがあり精神的に苦労する。宝永山の火口を横目に見る頃に下山道と合流、下山道はここから駐車場まで、一直線に落ちていく「大砂走り」、ご来光を山頂で見た登山者が、走っている様子が見えます。
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 さすがに、単調なジグザグの登りには退屈してみっちゃんも眠くなり、7合目過ぎの小屋前のベンチで仮眠(みっちゃん昨夜はゴメン!)。
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 標高3,000mを過ぎても息苦しさや酸素の薄さは感じなかったが、山頂までの最後の1時間(3,500mから山頂)では、急勾配になり何度も立ち止まってしまいました。そんな中をトレランの方々が、軽やかに走っていくのを見ると本当に驚いてしまいます。
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 御殿場口からの登山は、他の3ルートと比べて標高差がある(約2,300m)のですが、登りやすく(ジグザグ)下りやすい(大砂走り)、登下山道だろうと甘く見ていたため、苦労はしましたが無事に山頂に着くことが出来ました。
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 山頂では、ゆっくりとする時間を取って、「高度順応!高度順応!」と、身体に言い聞かせてから、下山しました。
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 今週末から海の日までの3連休は、ロープを使った会山行が予定されていますが、台風11号が接近中のため気になるところです。