年末山行「八ヶ岳・裏同心ルンゼ編」

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山   域: 南八ヶ岳「裏同心ルンゼ」
日   程: 2014/12/27-29
メンバー: NOBU,Muu,Michiko,KMT

1日目 12月27日(土) 入会後初の全員参加型の山行は、聞いていた通り楽しいことばかりでした。私(Muu)は、2日目の裏同心ルンゼを中心に報告します。
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山行の参加にあたり、私は「重い荷物を担いでみる」という課題を設けました。入会前は、Right&Fastを第一に考えていましたが、今回は赤岳鉱泉までの荷揚げなのでDGさんの提唱するHeavy&Joyを実践しようとビール、サワーを合計5ℓ購入してザックに放り込み体重計で測ると「20kg弱!」、満足して家を出発しました。全員が集合して共同装備を分担で持ちます。ここでもロープと食材を率先してザックに詰め込み、いざ美濃戸口を出発!・・・ところが、足が思うように進まず、しんがりを歩くのが精一杯です。私のあまりのスローペースにBULLさんがたまらず「美濃戸で荷物再配分しよう!」と声をかけ、結局は家を出た時の荷物に調味料がプラスされただけ・・・。
自分の限界を知ることで、今後のトレーニング方法の課題となりました。
雪山のテント泊は初めて。テントの中は想像していた寒さはなく暖かい。また、生まれて初めて食べる豆乳鍋(しかも具だくさん)が、こんな雪山の中で食べられようとは・・・、設営から食事の準備まで、みんなの共同作業が本当に楽しい♪
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この日は都合で遅れたDGさん、Nobuさんが到着する度に盛り上がりが増していく・・・。ジャンボテントから場所を移した二次会会場の4人用テントで留守中の微苦笑さんから届いたメールが読み上げられて、心も温められたまま就寝。

12月28日(日)
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今日は、今回の山行のメインイベントである裏同心ルンゼから大同心稜を登ります。メンバーは、リーダー:Nobuさん、サブリーダー:KMTさん、みっちゃん、私。なお、無線機を阿弥陀北稜隊と1台ずつ持ち定時連絡を取りました。
大雪の影響で例年に比べだいぶ滝は埋まっていたのと、無我夢中で登っていたため本来5つあるべき氷瀑を3つしか覚えていません。そして、カメラのバッテリーが切れていることを最初の氷瀑で気づく始末・・・。
明るくなってから赤岳鉱泉を出発し、裏同心ルンゼを進んでいくと、まず3mほどの滝で先行グループがロープを出している。ここでNobuさんがロープなしで登ろうと合図して、KMTさんを先頭にみっちゃん、私と登る。実は、私はアイスクライミングも初体験。しかし、見よう見まねで登っていく、アイゼンが利かずジタバタしている私に下からNobuさんがアドバイス、おかげで何とか到達。しかし、感動している暇は一瞬もなく、さらに上へ上へと登る。次の滝では安全を第一に考えロープを出し、私はNobuさんとアンザイレン。Nobuさんは滝の基部にスクリューを打ち込むと、スイスイと登っていきます。ここは、なだらかですが氷が硬く緊張しましたが、ロープに引っ張り上げられるようにクリア。
次の滝は斜面で確保をするため、まず自己確保をしますが、ここで私はインクノットを復習しておらず、Nobuさんにお願いすることに・・・。自分でも「今日は好天で一刻を争わないが、厳しい状況の時には許されない、最低でも自分のことはやらないと!」と心の中で猛省した(報告書を書く段階では復習済み)。登り始めてからは無事にクリアし、大同心の基部に到着しアイスの道具を片付けながら小休止。
ここから大同心の塊を右に巻きながらかわしますが、踏み外したらどこまでも落ちそうな箇所を通ります。ここもKMTさん、みっちゃんとスイスイとクリアしていく、私も下を見ずにゆっくりと進むが、岩が歩行面に出っ張った所があり、岩を抱きながらジリジリと進む。この先どんなところを進むのだろうと、内心オロオロしながらもNobuさんを倣って必死で歯(笑顔)を見せる。その後は、稜線へとひたすら登って横岳に11:15に到着した。しばらく稜線上からの絶景を見ながら移動し、地蔵尾根を下り赤岳鉱泉へ帰着した。
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12月29日(月)
KMTさんとジョウゴ沢へアイスクライミングのトレーニングへ。
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F1で登る前にアイススクリューの打ち込み方を教わる。その後で、トップロープを張りアックスの使い方を教えてもらい、登りながら都度アドバイスしてもらう。アドバイス通りに上手くいくと軽い力で『バスッ!』と刺さり気持ちが良い。それから、リードを想定してスクリューを打ち込みながら登る。数回登った後にF2へと移動。F2は登り始めが垂直に近く、緊張感が一気に増す。ここでもKMTさんがトップロープを張ってくれて、交互に練習する。一回目はとにかく登る。二回目からは垂直部分が、実際よりも長いことを想定して登る。やはり腕が持続しそうにない。何度も足で立つようにアドバイスを受けるが、力に頼ることが多くなっている。
最後に左側のさらに垂直部分の長い場所へ移動する。ハラハラするが面白い。朝からほとんど休憩も取らず、2人で夢中で登って、暗くなる直前に美濃戸口に帰着。もみの湯でサッパリとしてから、双葉SAでソースカツ丼を食べながら、今回の山行の総括(ソーカツ)をしました。

Muu