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さあ、目指すは北鎌尾根からの槍ヶ岳。
表銀座縦走路からはまだまだ遠いなあ。
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大天井ヒュッテから貧乏沢をひたすら下り、北鎌沢を登り返す。
ここは、北鎌沢上部の様子。
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北鎌独標(2899m)を正面から望む。
「独標」という名前が可哀想なくらい堂々としている。
「北鎌岳」とか「北槍ヶ岳」なんていう名前をあげたいくらいだ。
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独標手前のP8付近からの裏銀座縦走路の山々と荒々しい硫黄尾根。
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P11頂上にて。
まだまだ、このあたりでは余裕の表情なのだが…。
晴れていた空だったが、稜線にはガスが漂いはじめる。 |
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ガスの切れ間から初めて大槍の姿が現れた瞬間。
本当に神々しい感じがした。
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P11を越え、なおも稜線を行く。
振り返ると、越えてきたピーク群が重なり合って、圧倒的なボリュームを感じる。
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いよいよ大槍が近づいてきた。
しかし、われわれの行く手にはまだ越えなければならないピークが…。
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千丈沢側を延々と巻く踏み跡から一転して、稜線へ戻ろうとした矢先、急にガスが晴れて眼前に大槍と小槍の姿が現れた。
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16時30分。
ついに槍ヶ岳山頂にたどり着いた。
小屋を出てから12時間35分が経過していた。
頂上にいた多くの登山者たちからねぎらいの拍手を受けたが、なんだか照れくさかった。
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