北鎌尾根フォトアルバム

さまざまな場面で日本の登山史を彩ってきた北鎌尾根。
単独行の加藤文太郎、風雪のビヴァークの松濤明、近年では、あの池学さん。
多くの岳人を引きつけずにはおられない魅力がたしかにあると思う。
そんな魅力いっぱいの北鎌尾根に一番易しい時期に一番易しい方法でトライしてみました。


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さあ、目指すは北鎌尾根からの槍ヶ岳。
表銀座縦走路からはまだまだ遠いなあ。


大天井ヒュッテから貧乏沢をひたすら下り、北鎌沢を登り返す。
ここは、北鎌沢上部の様子。
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北鎌独標(2899m)を正面から望む。
「独標」という名前が可哀想なくらい堂々としている。
「北鎌岳」とか「北槍ヶ岳」なんていう名前をあげたいくらいだ。

独標手前のP8付近からの裏銀座縦走路の山々と荒々しい硫黄尾根。
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P11頂上にて。
まだまだ、このあたりでは余裕の表情なのだが…。
晴れていた空だったが、稜線にはガスが漂いはじめる。

ガスの切れ間から初めて大槍の姿が現れた瞬間。
本当に神々しい感じがした。
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P11を越え、なおも稜線を行く。
振り返ると、越えてきたピーク群が重なり合って、圧倒的なボリュームを感じる。

いよいよ大槍が近づいてきた。
しかし、われわれの行く手にはまだ越えなければならないピークが…。
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千丈沢側を延々と巻く踏み跡から一転して、稜線へ戻ろうとした矢先、急にガスが晴れて眼前に大槍と小槍の姿が現れた。

16時30分。
ついに槍ヶ岳山頂にたどり着いた。
小屋を出てから12時間35分が経過していた。
頂上にいた多くの登山者たちからねぎらいの拍手を受けたが、なんだか照れくさかった。