大雪山系・十勝連峰 ~80km大縦走!! 2016夏~

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山域:北海道 大雪山系・十勝連峰
日程:2016/6/29~7/4(5泊6日)
行程:6/29 晴れ 旭岳ロープウェイ~旭岳~黒岳石室(テント泊)
6/30 晴れ 黒岳石室~忠別岳避難小屋(テント泊)
7/1  晴れ 忠別岳避難小屋~トムラウシ岳~三川台(テント泊)
7/2  晴れのち暴風雨 三川台~オプタケシケ山~美瑛富士避難小屋(避難小屋泊)
7/3  雨のち暴風雨 美瑛富士避難小屋~十勝岳~上ホロ避難小屋(避難小屋泊)
7/4  雨のち曇り 上ホロ避難小屋~富良野岳~十勝岳温泉下山
メンバー:Muu みっちゃん

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山を始めてから4年目を迎えるにあたり「山屋たる者、大縦走しなくては!」ということで、雑誌「岳人」の記事に魅せられ、約1年越しの計画を立てた。ルートから装備の一つ一つについて、2人でじっくりと話し合い、新しいテントまで購入してしまった。
ロングトレイルをしたことがない2人にとって、計画はすぐにはまとまらなかった。衣食住の全てを背負って山道を約80キロも歩くのですから、計画段階からいろいろ調べたり試行したりしました、でも、これがとても勉強になりました。

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食料の工夫、食器の工夫など軽量化できるところは軽量化した反面、高性能手動浄水器など必要と思われるものは、重くても新規に購入して持っていきました。
プレ山行で谷川や北アルプス等にも行き装備の確認と歩担訓練を試行錯誤して準備完了。
準備段階ですっかり長期海外遠征の準備気分であった、山のベテランが山は計画と準備でほぼ終了、とよく言うが正にその通りだと思った。
あとは自力ではどうにもならない天候次第なので、ヤリでも降らない限りは状況判断して無理せず停滞することを覚悟し、予備日を2日設けました。

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ロングトレイルは山での実力が試される良い機会となりました。
装備のMVPは何と言っても高性能手動浄水器、美味しい水をつめたいままたっぷり飲めたのは本当にありがたかったです。
歩き切る体力、ルートファインディングや地図読み、山での生活術など、山の基本技術が試された今回の大縦走は、大きなトラブルもなく(小さなトラブルはありましたが結果オーライ)ヒグマにも遭遇することなく、5泊6日で75キロを歩き切ることが出来て本当に貴重な経験となりました。
そして、個人的には黒岳で昨年亡くなった世界的な女性クライマーのために、黒岳山頂で手を合わせることが出来たことは良かったです。

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北海道の山々は本州の山とは比べ物にならないくらいスケールが大きく、だからこそ山での人との出合いがとても素晴らしく感じられました。行き交う人とは必ず注意箇所や水の確保など情報交換し、お互いの縦走が無事に達成できることを願いつつ、それぞれ前に進んでいく。縦走中に出会った全ての方達と今回の縦走にご助言、ご協力していただいた方々に感謝いたします、ありがとうございました。<みっちゃん>

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計画段階で、長く地図とにらめっこをしていたため、行程後半の悪天候に柔軟に対応して避難小屋にたどり着くことができました。また、後半の悪天候の影響をうけましたが、予定通りの日程で下山することができて、予備日はのんびり休養することが出来ました。『いつか、また縦走したい!』そう思わせる満足の大縦走でした。

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個人的に特に思い出深いのは、以下の3つです。
①雄大:『雄大』という言葉以外に、北海道の山をどう表現したら良いか?と思っていました。景色を見て感じたものは、やはり雄大です!

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②お花:花の名前は詳しくなくても花が咲き誇っていて、歩いていて楽しいです♪

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③出会い:心配したヒグマとの出会いは無く、また数少ない縦走者との出会いは、海外で日本人に会った時のようでした。

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昨年のキリマンジャロに続いて、今回の大縦走と社会人としては長期山行だと思います。次回についてはまだ考えていませんが、目標に対しての準備段階で自分の能力・経験を再確認できるので、今後も目標を持って楽しくやりたいですね。<Muu>

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