GW白馬集中山行

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山域:後立山連峰 白馬岳
日時:2015.5/2~5/3
メンバー:竜少年,微苦笑,ミエリン,チョコナン,Nobu,DG,KMT,Muu,みっちゃん(記)

< 楽しい宴 >
今回は新入会員の私にとって初めてづくしの山行でした。初めての白馬、初めての春の雪山、そして正会員になって初めての集中山行です。 しかし、春とは言えない、むしろ夏?と思える陽気、登山口の猿倉荘でも今年の異常な雪の少なさを山岳警備隊の方から耳にします。先乗り隊(DG)、車組(KMT・Muu・チョコナン・みっちゃん)、電車組(竜少年・微苦笑・ミエリン)それぞれ白馬尻に集合です。
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先乗り隊と車組で一緒に入山し白馬尻でベースキャンプ設営後、電車組が到着する間、DGさん&KMTさんはスキーで子供のように楽しんでいます。Muuさんは2日後に予定している小蓮華尾根偵察(偉い)、私とチョコナンさんはマッタリ瞑想(昼寝)。快晴の中、白馬三山を見上げながら時間がゆっくり過ぎていきます。山でこんなにゆったりと過ごすのは久しぶりでした。
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会長率いる電車組も到着し、全員集合後に今回の山行計画の再検討がされました。当初の予定は大雪渓と主稜と双子尾根の3ルートから白馬山頂を目指す計画でしたが、あまりの条件の悪さに主稜は断念し来年に持ち越し、双子尾根と大雪渓の2ルートで白馬岳を目指すこととなりました。そして、今宵は白馬尻での楽しい宴。メニューは私の得意の「必殺!豆乳味噌鍋」。必殺といっても毒入りではなく、私が当会への入会を許されたのは体力や技術や人柄などではなく、この鍋料理で合格をいただいた(笑)ので必殺メニューです。まだまだ山の力がない私がなんとか入会を許してもらうには胃袋をつかむしかない!ということで前回の食担でがんばりましたが、今回はちょっと気合入れすぎてニンニク入れすぎましたがなんとか今回も好評をいただきました。みんなで鍋を囲みながら、昔の話やそのまた昔の話まで出て、笑いあり感動ありで大盛り上がりの宴でした。
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< 勉強になりました。 >
翌日Muuさんと私で朝4:00白馬尻BCを出発し、猿倉まで降りてNobuさんと合流し、いざ双子尾根へ。陽が昇り、小日向のコルあたりからは暑さとの戦いでした。無風・強烈な暑さ・大量の汗・水分補給不足で私がもれなく熱バテでダウン。稜線に出る前だったので双子尾根組はBCへ引き返すこととなり、前日のニンニクの効果はまったくありませんでした。
その頃、大雪渓組(竜少年・微苦笑・ミエリン・CG・KMT・チョコナン)も体調不良者(二日酔い??)が出てBCに引き返すことになり、白馬尻BCに全員集合。猿倉へ下山し今回の集中山行は幕を閉じることになりました。
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今回は私自身がバテてしまい下山となってしまいましたが、Nobuさんの「山では何が起こるかわからない、常に最悪の状況を考えながら行動すること」といつも繰り返し言っていましたが、本当に身をもって勉強になりました。山を始めて2年、バテて下山するという経験も今回が初めてでしたが、「体調が悪くなることは山ではよくあること、そうなった時にどう行動するかが重要」とNobuさんが教えてくれました。山では予期せぬことがいっぱいおきます。安全に登山をする技術の習得はもちろんですが、予期せぬことが起こった場合の対処方法も今回よい勉強になりました。せっかくのGW、私とMuuさんとで白馬継続山行を計画していたので、決して無理をしないという条件で会長からお許しをいただき白馬に居残らせていただきました。そして今回の常に最悪の状況を考えるという教えを肝に銘じて、GW後半の山行につなげることが出来ました。つづく。(記:みっちゃん)

『【GW2015】白馬岳 ~Muu編~』
~最高の天気にメンバー全員集合で、楽しくないわけがない!~
「ドドドーッ!」激しく流れてきた塊に置いていたザックが流されそうになる。反射的にザックを掴もうと手を出した瞬間、肘が何かに「ゴンッ!」とあたる、その肘を支点に腕の先を持っていかれそうになる。そもそも、持っていかれる前に一体となっている上腕があるのだから、持って行く前に恐ろしい事が起こると瞬時に想像できる。「このままでは、腕が折れる!」そう考えた私は、身体を起こして自らその雪崩の中に飛び込んだ・・・。
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無事にザックを手の中に取り返して席に戻ると、大きな丸い耳を仲良くつけたカップルに座られていた・・・。夢の国帰りの人たちで激しく混んだ武蔵野線の車内で、場違いな登山スタイルの私。とにかく事故だけは無いようにと考えながら、待ち合わせ場所へと急ぎます。2015年のGWは、後立山連峰の白馬岳へ行ってきました。今回は、メンバー全員が参加し、天気も最高で盛り上がらないわけがないのです!みっちゃん編と比較してお楽しみください♪(Muu記)

GWの高速道路の渋滞を避けるため、前夜(5月1日)発で長野県白馬村の白馬岳登山口である猿倉へ4人が直行する。交通量は多いが、渋滞することもなく2時過ぎに到着、すかさずテントを設営し、軽く一杯飲んで就寝。翌朝は、昭和の日から入山していたDGさんと合流し、今回の山行のベースキャンプとなる白馬尻へ荷揚げになります。ここでは、食材のほとんどをChocco-nanさんが持ってくれて大助かりでした。また、KMTさんとDGさんは、バックカントリースキーのスタイルでスイスイと進んでいきます。
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白馬尻に到着後、雪崩の影響がなさそうな丘の上にテントを張り、まずは記念撮影(!?)
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後から電車で到着する竜少年、微苦笑さん、Mierinさん達を迎える準備も整ったので、みんな思い思いに過ごすことにしました。KMTさんとDGさんは、大雪渓を登ってスキー。みっちゃんとChocco-nanさんは、テントで休憩。私は、会山行後にみっちゃんと登る予定の小蓮華尾根を確認しに行きました。今年の雪山は、例年と比べると雪が溶けてしまっている所が多いようですが、白馬も例外ではないようです。なんとか稜線へのルートを確認し、稜線上を1時間ほど進んでみました。最終的に稜線上は藪になっていて、白馬岳側へトラバースすれば、さらに先に進めそうなことを確認してテントへ帰りました。
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テントに戻りしばらくすると、電車組が無事に到着し合流後に決めることになっていた明日の登頂ルートは、雪の状態を考えて主稜は中止し、大雪渓と双子尾根に別れることとしました。明日の方針が決まれば、あとは楽しい食事です。今日は、食担みっちゃんの「豆乳鍋」です。昨年末の会山行で生まれて初めて食べた豆乳鍋ですが、何度食べても美味しいです。また、今回は2つの鍋を8人で囲んで食べたので、2つの鍋の微妙な味の違いで楽しみが倍増しました。
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街の居酒屋で8人もの人間がいたら、いくつかのグループに分かれて、それぞれが話しだしそうなものですが、1つのテントで丸くなって8人で座ったら、1つのグループなのです。1つの話題をある時は真剣に、ある時は大笑いして・・・
「明日の天気はどうだろう?」とテントの外に出ると、ちょうど白馬岳山頂に北斗七星の柄杓が、かかっている。「たくさんあった雪を持っていったのは、お前かー!」と悔しさを込めて心の中で叫び振り返る。そこには、雪山の中にポツンとあるテント、そのテントからは、中に居るみんなのヘッデンでボンボリのように光がもれている。・・・鈍感な私もこの景色には思わず言葉を失いボーッと立ちつくしていました。
翌朝、みっちゃんと私はNobuさんと猿倉で待ち合わせて、双子尾根を登ることになった。もともとテントを担いで主稜を登る予定が変更となったため、いわゆる「Nobu足(Nobuさんの速足)」に付いていくための軽量化対策として、KMTさんとDGさんに必要最低限の装備以外を全て預けるという竜少年のアイデアに喜んで乗ったのですが、この日のNobu足は「空身でも付いていけるかどうか・・・」というハイペース。その上、尾根上は雪も融けて断続的に藪漕ぎの必要があり、藪漕ぎの大変さを初めて知りました。
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みっちゃん編にも記載のとおり、暑さでみっちゃんがバテて下山しましたが、この数時間はとても良い経験になりました。その後、大雪渓組とテントで合流し、テントを撤収し猿倉へ下山し解散となりました。