尾白川流域 アイスクライミング

dakekanba-admin

山 域:尾白川流域 カンガノ沢、βルンゼ、γルンゼ
日 程:2015/2/11、14日
メンバー:11日 NOBU Muu KMT
     14日 NOBU Muu KMT Michiko

自身の周りで高まっているアイス熱
遅れまいと2月11、14日 2日間にわたり尾白川に行って参りました。
体育会系NOBU塾 前回の阿弥陀中央陵に続き今回も
座り休憩無し、11時間超え行程になるのか?  (KMT記)

●2月11日
中央道境川SA5:30に集合
長坂ICで降り林道冬季ゲートまで40分、駐車スペースは少ないが
それ以上に車がいない、前客は2台だけ。
ここで身支度を整え7時に出発、アイゼンは必要なし。
ほぼ平坦の林道を30分ほどで東屋が見えて来て、その先にドーンと錦滝が
落差40mで横幅もかなりある大きな滝で場所によっては85度位
東屋で支度を終え滝壺へ
これはトップロープでしょ。と言う事で上部に回り込み支点工作
ロープは50mでは足りないので50×2本でSet。
先ずはNOBUさん、40mを難なくこなす。
P1030164P1030158P1030161
次に私、トップロープとは言えいつも最初は緊張するな!
始めは緩いが中盤は80度以上、氷も緩いし何しろ長いが何とか頑張る!
Muuさんも平爪で頑張る!
P1030175
各々数本こなし、南向き斜面で氷がどんどん緩くなって来たので次に移動錦滝から上部に2分”F2″
こちらも長い40m位か?
但し傾斜は緩く60度位
P1030211

NOBUさんがリードでトップロープ設置
先に錦滝を登ってしまったので手応えが弱く、こちらも各々2本位で移動。
次はβルンゼに移動
一旦東屋に戻り防寒着、行動食等ザックに担ぎ出発
林道を奥に3分ほど行くと取り付きと思しき地点、だが踏み後も疎ら
しかし体育会NOBUさんはわき目もふらず一直線
ルンゼを詰めて行き、踏み跡もどんどん怪しくなり、おまけに傾斜もきつく
場所によっては”ロープ出しますかね”的な斜面も暫し。
P1030229
滝なんてこの先ありませんよねって感じがどんどん加速!!
私とMuuさんは何度も目を合わせ
「これ違いますよねー」「降りるの大変ですよねー」のアイコンタクト
林道から30分程で二股に、右に詰めると
“ありましたー”これで降りなくて良い、良かった。
因みにここまで来ると踏み跡は無し、10日以上人が入っていない様子です。
1本槍
8mくらいですが、ほぼバーティカル
P1030234P1030236
NOBUさんリードで行きますが2本スクリューを打った後
残り4m程、気持ち被っていてスクリューも打ち辛そう
ここ、落ちたらやばそう。
ところが、気合で支点取らず登っちゃいました。おーー
氷も錦滝と違い硬いです。
残り2人も無事こなし、そこから2分で今回ハイライトの
松竹梅に到着
55m60度位でしょうか。
傾斜は緩いのですが長くて氷が硬い。
P1030238
こちらもNOBUさんリードで行きますがてこずっています、アックス
アイゼンを何度も打ち込んでいます。
20位?かかってビレイ解除の声
その後2人引き上げてもらいましたがMuuさんのロープは
凍って針金状態、NOBUさん苦労してました。
15:30下降開始
今日もヘッデン下山がほぼ確実か?
50m懸垂2本
2回目のロープ回収時終了点から10m位の岩に
結び目がひっかっかりどうしても引っ張れず
NOBUさんが登り返し取ってくれました(感謝)20分ロス
林道に16:30、東屋で装備を解きヘッデンを準備して下山開始
林道中盤で真っ暗にヘッデン ON
車に18:00着
今回も11時間行動でしたが確保時体を休める事が出来るので
中央陵より体は楽でした、昼も東屋で5分位は座れました。
●2月14日
諸事情で3日後また行っちゃいました。
今回はMichikoさんを加え4名に。
前回とほぼ同じ行程で錦滝へ
あら、薄い、上部は岩も出てる
3日で変わっちゃうんですね。
2×2のオーダーで登攀
Michikoさん、立ってるセンターをするする登っちゃいました。
P1020858
各自2本づつ登りましたが前回と違い、表面を水が流れ
膝とグローブが濡れちゃいました。
F2はMIchikoさんと私がリードで登らせてもらいましたが
こちらも上部は岩が出て水が流れていました。
重ね重ね3日で変わっちゃうんですね。
次にγルンゼへ
東屋からβ取り付きを経て5分程林道を進むと10m70度くらいのF1がひょっこり
現れる。
最後までどの位時間がかかるか解らず、
体育会NOBUさんからすると必ず最後まで進むだろうな・・・・・
ここはスピード重視2名×2パーティーで登攀
P1020869

F1は問題無く通過。
F2は狭く左側が薄く岩が出ていてホールドが取りにくいが
何とかクリア。
その先岩のトンネルは内部も凍っていて壮観
滝とはまた違ってアルパインチックですね。
P1020886P1020889
以降小さい滝をいくつか登り
P1020887P1020895
最後の滝は70度位15m
一見簡単そうだが先行のNOBUさん苦戦
何しろ氷が硬くアックスが効かない。
ここは安全を考え私を引き上げてもらい
NOBUさんと2名で他の2人を引き上げる。
16:00終了
おーーー またヘッデン下山
先ずは50m懸垂
そのあと25mを3ピッチで林道17:00
東屋で装備を解きヘッデンで車へ
車に18:30無事到着
今回も人が少なく全部で20人も入っていないのではないでしょうか。
順番待ちも無しでした。

2回の尾白川
アプローチが良く、空いていて、変化に富んだ大変良い場所です。
林道には水場もありテン泊OKの言う事無しです。

体育会NOBUさんと同行すると技術的な事ははもちろんですが
口癖の
「山では何が起こるかわからない、だから出来る限りの備えはしておく」
実感です!!
P1030167
<感 想>
●NOBUさん
“来年はみんなでシークレットの大滝に刃渡り沢.これで尾白川流域完全制覇…!?”
●Muuさん
「今回、アイスクライミングやアルパインチックな、内容の濃い日帰り山行を2日にわたって経験することで、多くのことを学ぶと同時に自分の未熟さも実感しました。早く一人前のアルパインクライマーになれるように、今後も積極的に山行に参加したいと思いました。」
●Michikoさん
3日前に3人が行った時の写真を見て、羨ましくてしかたなかったので連れて行ってもらいましたが、ガンガノ沢F1錦滝とF2ともに、キラキラしていてとてもキレイな滝でした。
ガンマルンゼはアルパインアイスクライミングでとても楽しくワクワクして登りましたが、下りでトレース追って危険なほうに降りていってしまったのは反省点です。
とても素晴らしい体験ができたので、今度は皆でキャンプしたらとても楽しいと思いました。