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2004年09月28日

北アルプス 餓鬼岳

久しく山から遠ざかっている身には標高差約1,650mの登高は厳しい。天気予報が晴れから曇りに、更に雨へと目まぐるしく変わる。雨にならなければいいが、と心配しながら新宿の夜行バスに乗り込んだ。



■9月25日 雨
 白沢登山口でタクシーを降りると、降るでもなく、止むでもない雫が深い樹葉から落ちてくる。良く手入れのされた沢筋の道、といっても昨夜来の雨で桟道が滑りそうで紅葉の滝も白い川床を流れる白沢の景色を見る余裕もない、良く手入れのされた橋を渡る度に、右に左にと景色が変わる。「最後の水場」と記された指導標を過ぎる頃から急登となり空模様も本格的に大粒となる。
雨に打たれながらの山行も標高2000mを過ぎる辺りからの一足早い紅葉に滅入りがちな気分が和らげられる。直下の百曲がりをジッとこらえて、足元の色づいた落ち葉を踏むころには、さしもの大雨も一息入れてくれた。
辿り着いた餓鬼岳小屋の周りは青空が広がり、剣ズリの花崗岩にダケカンバの黄葉、ナナカマドの赤とそれはそれは見事な秋が其処にはあった。振り返れば餓鬼岳の岩肌も秋に染まり至福のひと時であった。

白沢登山口(6:15)・・・紅葉ノ滝(7:15~25)・・・魚止めノ滝(7:55~8:05)・・・最終水場(8:35~45)・・・大凪山(10:50~11:05)・・・餓鬼岳小屋(13:40)

■9月26日 曇り時々晴れ
 寝るところも、食べるところも同じ一つ部屋。そんな小さな餓鬼岳の小屋に別れを告げ、花崗岩の白砂の中を行く。よかった、雨でなくて。
剣ズリの難所にさしかかる。花崗岩の立った岩が小川山の岩峰群のような、乾徳山の旗立岩のような、瑞牆山の岩場のような、しばし見とれる。「あそこにフレンズをセットして、あれはレイバックでいけそうだぞ、手の切れそうなナイフエッジ、うーん、難しそう。」などと独り言とも話し言葉ともつかず。
 そんなことは青空に映える紅葉と山の素晴らしさには到底かなわない。剣ズリの岩場の通過は、心配したほどの事も無く、程々の緊張感が気持ちいい。

 野口五郎から烏帽子への稜線が高瀬ダムの向こうに遠望できるが、他は雲の下。好天なら槍まで見えるという。雨にならないだけでも幸いとしなければ。東沢岳に登り最後の展望を楽しむ。深い樹林が東沢乗越まで続いている。乗越から中房温泉への道をとる。沢音が聞こえてくるようになるとやがて西大ホラ沢出合。

東沢は、沢全体が荒れ、大崩壊の爪跡が所々にあり痛々しい。沢を右に左に、飛び石伝い。赤ペンキと微かな踏み跡を探し探し。ようやく「東沢登山道」の標識が見つかり、安堵。
冷たい沢の水を沸かしてコーヒータイム。
安堵の後も、大きい高巻、今にも崩れ落ちそうな桟道や濡れて苔むして斜めに傾いだハシゴ、滑りそうな細い2本の丸木橋、堰堤越え。

皆、怪我も無く山を終わることができてよかった。なんとなく温泉臭くなると中房温泉。少し下って有明荘の露天風呂で汗を流した。(記 竜少年)

餓鬼岳小屋(6:40)・・・2508mピーク(8:58~9:11)・・・東沢岳(10:09~25)・・・東沢乗越(10:53~58)・・・西大ホラノ沢出合(11:33)・・・ブナ平(13:15)・・・中房温泉(14:15)・・・有明荘(14:30)


■感想  標高差1600m以上の登り、二日間ともコースタイムで6時間以上。特に初日は7時間以上の登りが続く。さて、久しく縦走山行はしていない身にとって、どうしたものか、と当初は二の足を踏む。  しかし、行けば、やっぱり山はいい、紅葉に映える餓鬼岳から東沢岳にかけての岩峰・岩塔群に魅せられた。山から帰るとあちこち筋肉痛が起こる、こんなことではイカンナー、もっと山を歩かなければ。急ぐでもなく、休むでもなく、いつまででも歩きつづけられる山行スタイルがいい。

 以前には考えても見なかった事が、最近は気になるようになった。例え何の問題のない縦走路でも絶対に滑ったり、転んだりしてはいけないと思うようになった。転ぶことは、注意力散漫、疲労、体力不足が原因。正にヒヤリハット。下りで転びそうになったことが2回、そして一回手を付いてしまった。(竜少年)


 シトシトと、時には音をたてて降る雨の中、秋の恵みの色々な木の実・草の実を味見しながら小屋に到着。長い登りを歩いた割にはまだ余力の残っている自分にびっくりしました。リードしてくれた方のおかげです。小屋前のテーブルで涼しい風に吹かれながらのメンバーとのおしゃべりは最高でした。

 翌日も予報に反して良い天気の中、素晴らしい稜線歩きになりました。7月には4日間も雨の中を歩いたので、やっぱり景色の見える山行が良いですね。
 雨具を着るタイミングを間違え、足が冷えかかった事は要反省!面倒がってはいけません。またご一緒できるのを楽しみにしています。(こまくさHC・ツノジュン)


 雨の中を黙々と歩いたのは久しぶりでした。その甲斐あって、稜線上の紅葉を目の当たりにした時は感激しました。岳樺の黄色が派手過ぎずに緑の中にマッチしていました。

 剣ズリの岩峰群を巻くように岩場を上り下りしましたが、結構緊張しました。ミエリンさんにサポートしていただいたりして、やはり普段から岩トレをすることは大事なんだなぁと反省した次第です。ちょっとした岩場でも普段から練習していれば、気持ちが全然違いますものね。(ヨーコ)

2004年09月14日

初秋の平日クライミング in 三ツ峠

初秋の平日を利用して、三ツ峠を訪れました。登ったルートは、中央右フェース右、草溝、クーロアール、リーダーピッチ、中央カンテ、直登カンテ、地蔵ルートなどなど。

「三ツ峠独り占め」の充実した2日間を過ごすことができました。

3回も行きそびれていた三ツ峠、急なお誘いでもすぐにのってしまいました。前夜、登山口で車中泊。分厚い銀マットのせいか、車の中は暑くて眠れなかった。



■9月14日
西の空が気になった。一時霧雨が降ったがまもなく空は明るくなり、富士山がはっきり姿を出すと天気は安定した。 

(1) 10:00 中央フェース右 Ⅲ+ 25m
初めからダブル・ロープでリードした。本で読んでいたのとは大違い、全然うまくいかない。

シュリンゲを使って左右にロープを分けるように言われても、頭の中に図が浮かばない。取りあえずここは登ることに集中した。

草溝ルートを登る(2) 11:15 草溝ルート Ⅳ 25m
ルートがはっきりしていて分かり易いので、今度はロープの流れを考えようと思って取り付いた。

しかし右にトラバースした時点でうまくいかず下からJJさんの声がかかり、ロープをかけ直した。


上部のクラックは心配したよりは難しくなく楽しく登れた。JJさんが上がってきて、エイト環の仮固定の練習した。

何度かやったことがあったので自分では出来ると思っていたのだが・・・出来なかった。

エイト環を環付カラビナに掛けるときの向きによっては、私の場合ロープをエイト環に絡めることが出来なかった。

このとき何度も確認したので、後で役に立つことになった。

クーロアールを登る(3) 13:00 中央フェース左 Ⅳ+ 20m ・・・ クーロワール V 25m
JJさんが中央フェース左を登り、第一バンドを右に少し歩いてクーロワールに取り付いた。

途中で悩んで足が止まってしまったが、登り始めたら体が動いて面白く登れた。

出口は自信がなかったのでA0でしっかりヌンチャクを掴んで登った。

ロープの流れに注意を払う余裕は無かった。

リーダーピッチを登る(4) 14:00 リーダーピッチ Ⅳ+ 20m
シングルロープで登った。よく覚えていない。

(5) 14:50 中央カンテ Ⅲ、Ⅳ、Ⅳ+ 60m
左上ランペはJJさんが登った。クラックを上って最初の右のロープのかけ方を失敗した。

ロープの流れを考えたつもりだったが・・・ 流れが悪くなってしまい、えらく力を浪費した。

ロープとの戦いで、怖さを感じる間が無かったみたいだ。2ピッチ続けたので大変だった。

JJさんが上がってロープが緩んだ時にはホッとした。

この後の懸垂下降が問題だった。斜めに登ったので下りていくルートが違う。

中央カンテを登る
ふと気が付くとロープが足りなそうだ。登り返そうとも考えたが、途中に懸垂支点は見あたらなかった。

とにかく、エイト環の仮固定をした。午前中、何度も練習しておいて良かった。

それから落ち着いて下を見ると、末端を解けば飛び降りることなく足は地面に着きそうだった。

末端を解いて下りていくとロープはかなり伸び、余裕で第一バンドに足が着いた。

中央カンテの下降
JJさんが末端を2重に結んでいたのでかなり短く見えたのだった。

中央カンテはいろいろハプニングがあって勉強になった。

おまけに下りてきたら烏(カラス)に食料を盗まれていた。

下りてくるまでにたっぷり時間があったので、烏は私のリュックから行動食を引きずり出してきれいに食べていた。

リュックの閉めた方が甘かったようだ。

登攀を終えて
すでに4時半を廻ってた。テントに戻り夕日を見ながら食事した。夕焼けが綺麗だった。

直登カンテ全景
■9月15日
朝起きると一面ガスでテントはびっしょり。岩が濡れていないか気になった。

(1) 09:30 直登カンテ Ⅳ2 20m
朝一で疲れないうちにアブミをやるとJJさんが張り切っていた。ア

ブミで上るJJさんの姿を見ているだけで疲れてきた。

朝一で上るにはちょっときついルートだ。

セカンドだからと自分に言い聞かせても、やはり怖かった。

最後フリーでぬけるところも緊張した。

地蔵ルート左を登る
(2) 12:00 地蔵ルート左 Ⅴ- 20m
ここはとても私のレベルじゃありません。高度感があり、びびりました。

ホールドが甘く自信が無いので、とにかくA0しまくりで何とか上に抜けました。

終了寸前で、掴んだ岩が動いたときにはヒヤリとしました。

三ツ峠を占領して、登りまくった二日間でした。JJさんが不調だったお陰?で沢山リードが出来て、勉強になりました。どのルートもピンはすぐ見つかりました。見あたらないと思ったところは私の体に隠れていました。

個人教授、有り難うございました。腕と背中が筋肉痛です。

(あんみつ)




9月13日、突然あんみつさんに三ツ峠へ行きたいがとお誘いし夜出る。

14日登山道の駐車場から起きだし朝食をとりザックを背負って登る。1時間位で登り小屋に挨拶をしテントを設営し誰も居ない岩場に降りる。

岩場をぐるりと下見をし、富士山を眺めながら支度をする。JJの体調と気力が無く、あんみつさんにリードを任せる事になりました。

1日目は ロープワークと支点の確認、中央一般ルート、草溝ルート、クーロワール、全て懸垂下降のシステムを作らせて下降と中間で仮固定の確認を繰り返しました。

リードのあんみつさんの疲れを考えればここで今日は終了と思っていましたら『後、何処をやるの』と言われ、疲れて無いあんみつさんにビックリ。

ならばとリーダーピッチ、と中央カンテに挑みました。こんなにやった事は有りませんでしたが貸し切りの状態でいつもは順番待ちの美味しい所が目に着きやりだしたら止まらないあんみつさんでした。

中央カンテのマルチピッチを50m一杯で第三バンドから第一バンドへ一気に懸垂し此処からまた登山道へ懸垂してる最中に先に降りたあんみつさんの悲鳴が聞こえました『やられたー!』、烏が登山道にまき散らした残骸が上から見えます。先程まで聞こえていた烏の声も姿もありませんでした。

2日目はガスが立ちこめ富士山も姿が見えず、昨日NHKのTVで三ツ峠からの富士山をやってたので来たのですがと中年のご夫婦が可哀想でした。ガスの中アブミの訓練をしなければと直登カンテの1ピッチA2をリードさせてもらいました。

この後地蔵ルートをあんみつさんにリードをお願いしていましたら、中高年の登山者グループが口を開け見上げて『若い人はいいわね、、』「へえ?」JJは黙ってニヤリ、、。

ガスが濃くなりましたのでこの2本で切り上げテント撤収し帰宅しました。車の運転もついでにあんみつさんにリードを任せてJJはひたすら眠りこけてました。あんみつさんお疲れさまでした。

(JJ)

2004年09月01日

奥多摩 水根沢

【目的地】 奥多摩 水根沢溯行
【日程】2004年9月1日(水)
【メンバー】JJ、あんみつ(以上岳樺クラブ)、あやさんの3名

 今年の夏は7月6日から連続して30度を超す真夏日が40日間続いた。山は矢張り沢が好い、とのことで急きょ水根沢で水浴びをすることにした。
 水根沢は今回で3度目、水が綺麗で小滝と綺麗な釜が多く有り楽しめる所と認識していた。台風16号の後1日置いての水曜日でもし水量が多く危険であったらクライミングに変更する様クライムシューズ持参で出かけた。



■9月1日(水)
 沢に入ったのが9時半、水門の下から入り、水門を巻かずに登る、一寸緊張する。
 あの綺麗な沢が水は濁って水量が多い、しかし危険を感じる水量ではないと判断し、そのまま濁った水の中を歩き始める、かなりの山砂と砂利が岸に溜っている。

 小滝も何も釜が無くなって釜の上を足首迄の深さで水浴びどころでは無く泳ぐ所が無い。
 あやさんは何処までも水の中を歩きあんみつさんは岩を歩く、そこで好みの問題だがゲームをする事にした。あやさんとあんみつさんが交代でトップを歩く事にする。

 ルールは 『トップの歩いたルートを後ろの者は外してはならない』というもの。少しは緊張感が出るのではと期待をする、右岸の岩にスリングがぶら下がっている、『此処はこうしてへつるのだ』とやって見せるも足が埋まった土に付いてしまい室内壁のボルダリングでマットに足が付いてしまうような調子を二人は観ていて、『ばーかみたい』とさっさと先へ歩いて行ってしまう。(^^;うーん 此処は本当は立て無いくらい深い釜だったのだぞーと言っても理解してくれまい。仕方なく二人の後を足首迄の釜を『此所は深かったのにぃ!』とついて行く、、、。

 なぬ! あのゴルジュをあやさんがステミングで滝を登っている、、、、。
 ここは泳いだんだよ、、、釜が無い、、泳がないから滝に行きステミングで行っちゃう。
 ここは本来なら巻く所だぞ、、(声が小さくなる)ルールだ巻かずに行くのだ、、。

 あんみつ姫はルート図を見てる、説明と合わないのだろう、ヘつりが無い、、?
 『少しは怖がったらどうなんだ、、、可愛くないねー』と自分の出番が無いままに大滝にやってきた。やっとトップをやらせて戴く、滝を登ってからロープを下ろして二人に使って戴く。みなさん大人ですからJJの出番を素直に譲ってくれる。(^^)

 ワサビ田から上は水の濁りが無くなり水根沢本来の水質に変わる。
 若いあやさんは水から上がろうとせずにあくまでもジャブジャブ登って行く、、、。
 体脂肪を極力下げてるクライマー?のJJは身体が冷えてカメラ振れが直らない。二人に気付かれぬ様に後から陽の当たる岩上を探して登って行く、、、。

 半円の滝をあんみつ姫がまたまたステミングで登っている。下ではあやさんが心配そうに見ている。ルールだからね行かなくっちゃ、、、。
 写真を撮っている内にあやさんが登りはじめていた。ポケットへカメラを仕舞っている内にあやさんが下にいる??? 『落ちャった、あーびっくりした』。

 終了点の景色が違っている、そのまま登って行くと右岸にスリングが下がっている。(新しいからTimTamの松浦さんのスリングかも)

 やっとへつるのだ、嬉しい出番だ、、、。調子に乗ってそのまま登って行く小滝もあり楽しいのだが流石に、あんみつ姫から『間違いだよ 昼にしましょう』とSTOPが掛かる。昼食後、小滝の下りは20mのロープで釜にざぶーんと懸垂下降、、、。

 13:30に終了点にもどり着替えて一休みし下山する。14時頃に駐車場に戻りザックを整理し帰路に向かう。
 天気も良く楽しい沢でした。(記 JJ)